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» 2008年12月17日 19時20分 UPDATE

写真で見る「Ultimate 8502」

日本通信が国内導入を発表したドバイi-mate製のスマートフォン「Ultimate 8502」。ソリューションとパッケージ提供する法人向け端末のため一般販売されないが、どんなモデルなのか見てみよう。

[平賀洋一,ITmedia]
photo ドバイi-mate製のスマートフォン「Ultimate 8502」。日本通信は法人向けのソリューションとパッケージで提供する

 日本通信が法人向けに提供を開始した「Ultimate 8502」は、アラブ首長国連邦ドバイの端末メーカーであるi-mateが開発したスマートフォン。OSにWindows Mobile 6.1 Professionalを採用しており、タッチパネル操作のほかにQWERTYキーボードを使った操作が行える。当然ながら、OSを含めプリセットされるソフトは日本語版で、日本語入力も行える。

 対応する通信方式は、W-CDMA(UMTS)/HSDPA/HSUPA(3バンド:850/1900/2100MHz)のほか、GSM/GPRS/EDGE(4バンド:850/900/1800/1900 MHz)。SIMロックフリーのため、海外でも現地オペレーターのSIMを装着して通話と通信が可能だ。国内では、ドコモのFOMA網を利用する日本通信の法人向けMVNOサービス「I・Care3G」(アイ・ケア3G)を利用する。通信料金は、導入企業の用途に合わせて設定する。下りはHSDPA通信が可能だが、上りについてはドコモがHSUPAをまだ導入していないためW-CDMA通信となる。なお日本通信は上り下りとも最大通信速度を特にうたっていない。そのほか、無線LAN(IEEE802.11 b/g)とBluetooth v2.0、GPSも利用できる。

photophoto Ultimate 8502の端末正面(写真=左)と裏面(写真=右)。タッチパネルは2.6インチのQVGA液晶。終話キー左隣の十字キーはスティック型で、省スペースに役立っている。裏面には、200万画素カメラとフォトライト、外部スピーカーがある

photophoto 左側面にはスクロールホイールと決定キーが、右側面には上下キーと[カメラ]キーなどがある

photophoto 先端部に電源ボタンとスタイラスペンの収納部がある。底面には丸形ヘッドフォン端子とUSB端子、ストラップホールをレイアウトする。付属のビデオ出力ケーブルを使い、USBから画面をコンポジット出力できる

photophotophoto 設定フォルダ(写真=左)とアプリケーションフォルダ(写真=中央)の一部。展示機のメモリ容量は試作段階のためかスペック(ROM:256Mバイト、RAM:128Mバイト)と異なっていた

 Ultimate 8502のボディサイズは、116(高さ)×55(幅)×15(厚さ)とQWERTYキーボードを搭載したストレート型端末としては幅が細い。Windows Mobileを採用したQWERTYキーボードのストレート端末は(国内では)意外に選択肢がなく、コンシューマー向けに販売されている現行機種はソフトバンクモバイルの「X02HT」のみ。さらに、OSがWindows Mobile Standard Editionのためタッチパネル操作には対応していない。ちなみに、X02HTのサイズは114(高さ)×63(幅)×13.9(厚さ)ミリ、重さは120グラムだ。

 非Windows Mobile端末では、BlackBerryノキアのスマートフォンがある。ドコモが主に法人向けに販売している「BlackBerry 8707h」は110(高さ)×69.5ミリ(幅)×19.5(厚さ)で重さは140グラム、また2009年1月〜3月に発売を予定している「BlackBerry Bold」も114(高さ)×66(幅)×15(厚さ)、重さ136グラムとUltimate 8502より幅がある。

 ノキア製ではソフトバンクモバイルの「X01NK/E61」があるが、117(高さ)×69.7(幅)×14(厚さ)、約144グラムとやや大柄。後継モデルの「E71」は114(高さ)×57(幅)×10(厚さ)ミリ、127グラムとかなりコンパクトでスリムだが、発売を予定していたドコモとソフトバンクモバイルがノキアの国内撤退を受けて国内販売をキャンセルしてしまった。

 さてUltimate 8502は、「スマートフォンを使って、外出先からもイントラネットにアクセスしたい」という法人ニーズに応える製品だ。端末から基地局、その先のパケット交換機まではドコモのFOMA網を利用するが、その先は日本通信のゲートウェイサーバ「J-PLAT」を介して導入側のイントラネットに接続。さらに、企業が決めたセキュリティポリシーに従ってインターネットへとつながる。日本通信は、端末の調達から企業内のイントラネット構築・整備までを一括して請け負い、ソリューションとのパッケージでUltimate 8502を提供する。

 そのためUltimate 8502は、キャリアメールには対応しておらず、イントラネット内のメールサーバやグループウェアなどを利用する。日本通信はISPメールやWebメールをFOMA端末に転送するコンシューマー向けのサービス「ConnectMail」を提供しているが、Ultimate 8502では利用できないという。また、スマートフォン向けのキャリアメールサービス(MMS)を新たに提供する予定もないという。

 また、製造元のi-mateが用意するセキュリティソリューションの“Secure i-Q”(端末の紛失や盗難時にリモート操作で端末のロックおよび端末内のデータを削除)と、“Professional i-Q”(一括で端末の管理やセキュリティ制御を行う)も利用可能だ。「導入した企業は、端末のコンパクトなサイズに加え、i-mateのセキュリティソリューションの存在を高く評価している」(説明員)とのことだ。

 気になるコンシューマー向けへの展開だが、日本通信は「検討している段階」と述べるにとどまり、当面は法人向けのみで提供されるようだ。

Ultimate 8502以外のスマートフォンもスタンバイ

 日本通信はUltimate 8502以外にも、さまざまなスマートフォンの国内導入を検討している。取材時には、Ultimate 8502以外にも中Shanghai Simcomの「U1」、台Quantaの「RLG」、台GIGABYTEの「Gsmart MS820」が展示されていた。どれも日本語環境ではなかったが、すでにUltimate 8502と合わせて企業提案などを行っており、採用が決まれば国内導入するという。

 日本通信では、これ以外の海外スマートフォンについてもメーカー側にアプローチしており、導入企業の要望に応じてさまざまな端末とソリューションを提供できるとしている。

photophotophoto 2.8インチのVGA表示タッチパネルを搭載した中Shanghai Simcomの「U1」

photophotophoto 台Quantaの「RLG」。最大待受け時間が約450時間と、音声端末並みの長いのが特徴

photophotophoto 台GIGABYTE製の「Gsmart MS820」。モーションセンサーを搭載しており、端末の向きに合わせて画面方向が切り替わる
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Ultimate 8502の主な仕様
機種名 Ultimate 8502
OS Windows Mobile 6.1 Professional
通信機能 UMTS/HSDPA/HSUPA(3バンド:850/1900/2100MHz)、GSM/GPRS/EDGE(4バンド:850/900/1800/1900 MHz)
無線接続機能 無線LAN(IEEE802.11b/g)、Bluetooth2.0
サイズ(幅×高さ×厚さ) 約55×116×15ミリ
重さ 約140グラム(電池パック装着時)
CPU 400 MHz Qualcomm MSM 7200
ディスプレイ タッチパネル対応2.6インチQVGA(320×240ピクセル)液晶
メモリ ROM:256Mバイト、RAM:128Mバイト
外部メモリ microSD
カメラ 2Mピクセル(フォトライト付き)
ビデオ出力 コンポジット
連続通話時間 約4時間(240分)
連続待受時間 約180時間
電池容量 1530mAh

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