スマホとはっきり違う、7型タブレットのベンチマーク機──「Nexus 7」詳細検証「Nexus 7」をよりお得価格で入手する方法も探る(1/3 ページ)

» 2012年10月17日 16時30分 公開
[坪山博貴(撮影:矢野渉),ITmedia]

最新OS Android 4.1搭載+7型サイズならではの使い勝手を実現 「Nexus 7」

photo Google「Nexus 7」。店頭モデルは16Gバイトストレージ仕様のみ、ISPでのモバイルデータ通信サービスのセットで8Gバイトストレージ仕様のものが販売される

 海外で先行デビューし、その高いコストパフォーマンスで全世界で注目を集めた7型Androidタブレット「Nexus 7」が日本でも発売された。

 製造は日本でも馴染みのあるASUSTeK Computerだが、Android OSの開発元であるGoogleがプロデュースした現時点でのAndroidタブレットのリファレンスモデルとも言えるモデルで、Googleブランドで発売される製品だ。最新のAndroid OSを搭載して発売されたことはもちろん、今後もいち早く最新のAndroid OSの提供が期待できる点でも注目されている。

 NexusシリーズはAndroidタブレットのリファレンスモデルという位置付けもあり、突出した機能や国別にローカライズ・カスタマイズされた機能は多くない。最新のAndroid OSを最速で提供するには、ハードウェアはよい意味でシンプルなグローバルスタンダードであることが求められるためだ。ただ、グローバルスタンダードなハードウェアで最新のAndroid OSを快適に利用できる先進性を持ちつつ、実用性もほどよくミックスし、高いコストパフォーマンスを実現したのが大きな特長である。店頭モデルはなんと1万9800円だ。


photophoto ディスプレイは1280×800ドット表示の静電タッチパネル付き7型ワイド。表面は傷に強いCorning製ガラスを採用した。裏面はディンプル加工とラバー調の塗装が施されている。立ったまま手にしても滑りにくいのでとても安心感がある
photo 本体サイズは120(幅)×198.5(高さ)×10.45(厚さ)ミリ、重量は約340グラム。立ったまま使うシーンも手軽に扱えるサイズ感だ

 そのハードウェアは、CPUには4コア+サブコア構成で最大1.3GHz動作のTegra 3を採用、Bluetoothは低消費電力な最新バージョンであるv4.0を、そして、これから近接無線通信のスタンダードになる兆しがあるNFCも搭載と、2012年10月現在、過不足がない最新志向な構成となっている。ディスプレイは7型ワイドの広視野角なIPSパネルで、解像度は1280×800ドット表示に対応。無線LANは最大150MbpsのIEEE802.11b/g/nに準拠(2.4GHz帯のみ)、GPSモジュールも内蔵する。一方、カメラはSkypeなどちょっとしたWebカメラ的な利用を想定したと思われる120万画素インカメラのみと、7型タブレットの用途やコスト面を配慮して相応に割り切っている部分もある。

 OSやアプリの実行領域である内蔵メモリは1Gバイト、内部ストレージは16Gバイトと8Gバイトのモデルが準備される。国内での単体販売は16Gバイトモデルのみ、一方の8Gバイトモデルは主にISPなどによるモバイル通信サービスとのセット販売用として採用されている。ストレージ領域を拡張するメモリカードスロットは実装しないが、実装するUSB端子はUSBホスト機能を備えており、USBホストケーブルを組み合わせるとUSBメモリやカードリーダー+メモリカード、デジカメなどを直接接続してファイルの読み書きが行えるようになっている。

 本体サイズは、7型タブレットとして重すぎず大きすぎず、ほどよく標準的である。側面から背面に向かってなめらかに絞り込むデザインとしており、背面部はラバー調の滑り止めコートも施されている。約340グラムの重量は手にする機器としてはおおむね苦にならない値であり、片手での保持はもちろん、立ったまま使用するとしても滑りにくいので持っていて安心感がある。コストパフォーマンスを重視しつつ、薄型化、軽量化も考慮したサイズだと思う。


photophoto 左側面に電源/スリープとボリュームキー、右側面はクレードル用接点がある(標準品は国内では未発売)
photophoto 底面にUSB OTG対応のMicro USBポートと3.5ミリヘッドフォン端子を実装する

4コア+Android 4.1で快適動作

 では実際の操作感はどうか。

 動作感は極めて軽快で、アプリの起動、利用、切り替えなどもストレスフリーで行える。こちらはさすがクアッドコアプロセッサと思わせる。1つ1つの動作速度はアプリの機能にも左右されるが、ホーム画面でアプリのアイコンをタップすれば間髪置かずに起動し、ホームキーをタップすればさっと機敏にホーム画面に切り替わる。加えて、タッチパネル操作に対する追従性も良好で、操作が思い通りに行かない感覚などはほぼ感じない。

photophotophoto 初期セットアップ直後のホーム画面。本機はGoogleの電子書籍サービス向け端末という位置付けもあり、初期状態のホームにはコンテンツ一覧のウイジェットが配置されていてちょっと面食らうかもしれない。ともあれこのままの状態でもGoogleの提供するサービス向けのアプリはフォルダにまとめられて配置されており、さして不便なく使える。もちろんホーム画面は自由にカスタマイズできる(画像=左、中央) プリインストールされるアプリ一覧。一画面に収まるほどシンプルだが、アプリは必要に応じてGoogle Playからダウンロードすればよい。むしろこのシンプルさが魅力である(画像=右)
photo Quadrant Professional Editionで計測したNexus 7のベンチマークスコア参考値

 一般的にスマートフォンやタブレットで操作に引っかかりを感じる原因は、タッチパネルの感度やチューニングの良し悪しのほか、CPUがアプリの処理に手一杯になることでタッチパネル操作に対するフィードバックが遅れがちになることも原因の1つ。つまり、CPUがそれなりにパワフルであれば、アプリの実動作速度が速いだけでなく、よほどのことがない限り実操作感も良好となる“よい見本”を示してくれたといえる。

 また、OSは(2012年10月現在)最新のAndroid 4.1である点も見逃せない。Android OSでは4.0からは描画が高速なGPUレンダリングをゲームアプリなど以外でも利用することでさらに体感的な動作速度が向上し、Android 3.0から採用されたワンタッチで起動できるタスク一覧(最近起動したアプリ一覧)からのアプリ切り替えも継承している。本機では、ブラウザもAndroid 4.0以降で動作する「Google Chrome」が標準で搭載されており、高速な描画速度に加えて、Windows版のChromeブラウザとのブックマークや履歴のほか、開かれているタブの同期まで可能になっており、PCとの併用も考慮した使い勝手が得られる。


photophotophoto それっぽくホーム画面をカスタマイズしてみた。アイコンの6列×6段の配置が無理なくできるのは7型タブレットならでは。さらに大きめのウイジェットも余裕を持って配置できる。出荷状態ではホーム画面は縦長画面のみだったが、2012年10月のアップデートでホーム画面も横長表示が可能になり、常時横長画面での利用も可能になった(画像=左、中央)。アプリの表示状態まで確認できるタスク一覧。ここから任意のアプリを呼び出すことも、ロングタップで一覧から消去したアプリ情報画面に飛ぶこともできる。例えば、アプリの動作がちょっとおかしいのでアプリの設定を初期化──なんて作業もスムーズに行える(画像=右)
photophoto ブラウザはAndroid版Chromeがプリインストールされる。7型ワイドの画面は、PC向けのサイトの表示しても無理な縮小感なくPCと似た感覚で表示できる
photo アプリ画面からでもディスプレイ上端を上から下にドラッグすると表示される通知パネル。アプリからのさまざまな通知が確認できるだけでなく、画面回転のオン/オフや設定画面の呼び出しもここから行えるのが便利だ

 さらに、アプリからの通知や更新情報が確認できる通知パネルもスマートになり、確認した通知のみを横にスワイプすることで消去可能なほか、右上部のボタンでまとめて消去できるのも便利になったところだ。

 その通知パネルから設定画面をサッと呼び出すこともでき、加えて通知パネルはいつでも画面最上段から下にドラッグ操作することで呼び出せるので、アプリの利用を中断することなくさまざまな設定、例えば無線LANのオン/オフの設定などもスマートに行える。


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