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» 2013年04月11日 19時18分 UPDATE

カンブリオス、銀ナノワイヤー利用透明電極の優位性を日本で訴求

大画面化が進むスマートフォンやタブレットデバイス、そして、PCにも拡がるタッチパネル。カンブリオスの技術なら大画面タッチパネルを低価格で実現するという。

[長浜和也,ITmedia]

高い技術を持つ日本のタッチパネルメーカーを支援したい

 カンブリオスは、4月11日に日本法人の新しいマネージャーとして村山隆志氏が就任したことを発表した。同日に行った説明会では、カンブリオス米本社CEOのジョン・レモンチェック氏が、タッチパネルに実装する透過電極で、現在主流のITO(酸化インジウムスズ)に変わる素材として同社が開発した「ClearOhm」の優位性を日本の関係者に紹介した。

kn_cmbrs_02.jpgkn_cmbrs_01.jpg カンブリオス米本社CEOのジョン・レモンチェック氏(写真=左)と日本のカントリーマネージャーに就任した村山隆志氏(写真=右)

 レモンチェック氏は、タッチパネル搭載製品が、こまでのスマートフォンとタブレットデバイスに加えて、Windows 8の登場とともに液晶一体型やUltrabookといった、これまでタッチパネルを搭載していなかったカテゴリーまで拡大しているとし、その変化を受けて、広い面積を持つタッチパネルの需要が今後大幅に増えるという予測を示した。また、タッチパネルを必要とする場面が拡がるにつれて、柔軟性のあるディスプレイや、曲面を持つディスプレイなどもユーザーが求めるようになると語った。

kn_cmbrs_03.jpgkn_cmbrs_04.jpgkn_cmbrs_05.jpg タッチパネルはスマートフォンやタブレットデバイスだけでなく、今後、ノートPCや液晶一体型PC、大画面ディスプレイなど、採用するデバイスが拡大するだけでなく、これまでにない柔軟性や曲面ディスプレイもユーザーは求めるようになる

 これからのタッチパネル内蔵ディスプレイに対してユーザーは、より大型で、柔軟性を持ち、曲面のパネルが可能で、かつ、低コストが実現することを求めるようになる。タッチパネル内蔵液晶ディスプレイは、パネル全面に透明電極を貼っているが、従来から透明電極の素材として使用しているITOと比べて、銀ナノワイヤーを採用するカンブリオスのClearOhmコーティング材を利用すると、大面積タッチパネルを従来より低価格で生産できるほか、柔軟性を持つタッチパネルが実現するという。また、生産過程で120度という比較的低温のコーティング方式を採用するので、強化ガラスなど、温度で変質してしまうパネル素材でも使用できるほか、パネル素材のシート抵抗に関係なく均一のスループットが可能になる。

 カンブリオスは、技術力の高いメーカーが存在する日本を重視しており、すでに、大倉工業、日立化成、東レフィルム加工、DIC、日本写真印刷、信越ポリマーなどの日本企業でカンブリオスの製品を導入している。カンブリオス日本支社のカントリーマネージャーに就任した村山隆志氏は、日本には、世界的なタッチパネルメーカーはまだ少ないものの、世界的にメジャーメーカーとなりうる高い技術力を持っているので、そういうメーカーをカンブリオスの製品で支援していきたいと述べている。

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