8月1日、ワイモバイルの直営店「ワイモバイル六本木 Internet Park」が東京・六本木にオープンし、ワイモバイル取締役兼COOの寺尾洋幸氏、ヤフー代表取締役社長の宮坂学氏、そしてMOVIDA JAPAN代表取締役社長件CEOの孫泰蔵氏がテープカットを行った。
イー・アクセスとウィルコムの合併で誕生したワイモバイルは、同日からヤフーと協業する新ブランド「Y!mobile」をスタート。全国に約1023店舗あるイー・アクセスとウィルコムの販売店も、“ワイモバイルショップ”へと装いを新たにした。
寺尾氏は、「ワイモバイルのミッションは、インターネットの便利さと楽しさをヤフーと協力してユーザーに届けること。現在、ネットの世界にはさまざまなIoT製品が生まれており、ワイモバイル六本木 Internet Parkはそれを体験できるスポットとして企画した。今度はお客さまの反応を見ながら、(IoT分野での)事業へと昇華させたい」とあいさつ。新料金など販売代理店からの反応も良く、ヤフーとの連携にも高い期待を寄せられているという。
3月末の“買収発表”以来、初めてワイモバイルのイベントに姿を見せた宮坂氏は、「無事にこの日を迎えることができ、ヤフーとしても非常にうれしい。もともとは資本参加(買収)の方針だったが、数カ月間の話し合いの結果、今回のようなスタイル(協業)で一緒にやっていくことになった」とコメント。ただしその目的は変わっていないと述べ、「すべての人にネットの楽しさを届けたい。スマートフォンやタブレットはものすごくパワフルなツールだが、これを持っている人や使いこなせる人と、そうでない人との差があるのは非常によろしくない。すべての人にスマホを届けるのではなく、ネットを届けることがワイモバイルのコンセプト」と説明。
また、すでにスマートフォンを使っているユーザーに対しても「これから5年10年を考えればスマホ・タブレットは当たり前。その先は新しいデバイスがどんどん出てくる。このお店をポスト・スマートフォンの可能性を感じられる場所にしていきたい」と豊富を語った。
通信キャリアと深く結びつくことで「内側からの違う景色」も見えてきたという宮坂氏。「それだけに、ネットユーザーが増えることが、ヤフーにとって一番良いこと。スマホを持つ人が倍になれば、アクセスも倍になる。また巡り巡って、ゲームやECなど、ネットビジネス全体が豊かになる」というヤフーならではの視点を生かしつつ、「第4勢力として、ユーザーの裾野を広げる活動をがんばりたい」と意気込んだ。
アドバイザー的な立場でワイモバイルの立ち上げに関わっていたという孫氏は、「これからありとあらゆるものがネットにつながっていくと、スマートフォンの形に囚われない、まったく見たこともないデバイスやサービスが誕生するだろう。シリコンバレーでは現在、若いスタートアップの起業家が続々とイノベーティブなプロダクトを準備している。ワイモバイルにはそういった商品をいち早く取り上げてもらい、新しいライフスタイルを切り開いて欲しい。大手キャリアやMVNOとは違う、最もカッティングエッジな通信キャリアになるよう、自分も魅力ながら応援したい」とエールを贈った。
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