「ポケットモンスター」シリーズのスマートフォンゲーム「Pokemon GO」が米国を中心に人気だ。日本でのローンチも間もなくと言われているが、世界ではすでにさまざまなトラブルも報告されている。
日本でも人気のあるシリーズだけに、多くのユーザーがプレイすることが予想される。Pokemon GOの開発・提供元である米ナイアンティックは、同じく位置情報ゲームIngressも手がけている。Pokemon GOを始める前に、Ingressの熟練プレイヤーたちのアドバイスにいま一度耳を傾けてみたい。
(※この記事は、「Ingress座談会(中編)」を再構成したものです)
→・Ingress経験者に学ぶ「Pokemon GO」の危険性
Ingressのベテランユーザーたちは、女性が深夜に1人で活動することに警鐘を鳴らしていた。笑い話にもなっていたが、ゲームに夢中なプレイヤーたちは「敵エージェントが来たら脅威を感じるのに、ゲームに関係ない不審者には全く警戒がない」のだという。「武器をたくさん持っている=けんかに強くなった、というわけじゃないんだぞって(笑)」というコメントもあったが、ゲーム外の危険にもっと敏感になるべきだろう。
ベテランユーザーたちからは「普段の生活で気をつけている言動をゲーム中でも踏襲すればいい」というアドバイスがあった。
ゲーム外の危険にもっと敏感になろう。
Ingressではポータルと呼ばれる拠点を陣営同士で奪い合うのだが、そのポータルの場所は家、学校、神社などさまざま。ゲームのためならばと勝手に私有地に入って警察沙汰になったり、マンションの管理人を呼んだりとトラブルになるケースが多発していた。深夜に家の回りに張り付く、同じく真夜中に神社仏閣に入るなどは、もはやおのおのの礼儀やマナーの問題となってくる。
ベテランユーザーたちは、「ルールなどの詳細な情報を公式にもっと開示してほしい」としながらも、「明確なルールがないからこそ、おのおのでマナーを守るのが大事」とも説いていた。Ingressと同じく、プレイヤー間のトラブルは基本的にプレイヤー同士で解決していくことになりそうだ。
明確なルールがないからこそ、マナーを守ることが大事。
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