iPhoneの読み上げ機能で電子書籍を簡易版オーディオブックにする方法

» 2017年01月21日 06時00分 公開
[ITmedia]

 iPhoneには、視力の弱い人や画面を見ずに操作したい人向けに「画面の読み上げ」機能があります。この機能をKindleなどの電子書籍アプリで利用すると、無料の「簡易オーディオブック」として使うことができます。

 読み上げ機能はデフォルトではオフになっているので、まずは「設定」>「一般」>「アクセシビリティ」>「スピーチ」>「画面の読み上げ」をオンにしましょう。

 あとは読み上げ機能を使いたい画面を表示して、画面上部から下に2本指でスワイプするだけです。これで読み上げメニューが表示され、自動で読み上げが始まります。読み上げメニューでは再生/一時停止、読み上げ速度の変更(カメ=遅くする、ウサギ=速くする)、ページ送り/戻しができます。

「画面の読み上げ」をオンに
夏目漱石「坊っちゃん」で読み上げ機能を使ったところ

 この画面の読み上げ機能は対応しているWebサイトや設定画面などで利用でき、Kindleなどの電子書籍アプリで使うと簡易版オーディオブックにもなります。

 ただし、主に使えるのは雑誌等を除くテキストメインの書籍であり、どの書籍にでも使えるわけではないことと、いわゆる有料の「オーディオブック」とは異なり、あくまでもデフォルトの読み上げ機能を使用した簡易版であることには気を付けてください。目次の数字など不要なものまで丸ごと読まれてしまったり、漢字の熟語などの読み方が一部おかしくなったりする点があります。また、読み方もプロのナレーターのクオリティーとはさすがに差があるため、オーディオブック版が存在しない作品を耳で聞くための1つの方法として考えるのが良いでしょう。

 なお、読み上げ時の音声は8種類から選択可能です。それぞれ聞きやすさが異なるため、以下の記事も参考にしてみてください。

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