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» 2017年07月11日 15時35分 UPDATE

auの新料金プランはどれだけお得? 従来プランと比較してみた (1/2)

auの新料金プランは従来プランよりも安くなるといわれているが、どれだけ安くなるのかが見えにくい。そこで、Galaxy S8、Qua Phone QX、iPhone 7のユーザーがプラン変更する前提で、新旧プランの月額料金を比較してみた。【訂正】

[田中聡,ITmedia]

 auの新料金プラン「auピタットプラン」と「auフラットプラン」が7月14日から提供される。ピタットプランは使ったデータ量に応じて1GB〜20GBの5段階で料金が自動で決まるほか、ベースの料金も従来プランよりも抑えられている。フラットプランは20GBか30GBのデータ通信を選択でき、こちらも従来の「データ定額20/30」より安い。

 ただし新プランは端末代と通信料を分ける「分離プラン」という位置付けのため、毎月の利用料金から端末代を割り引く「毎月割」が付かない。そこで、新料金プランを契約して端末を購入したユーザー向けに、48回の分割払いを可能にし、割賦代金の半分を免除する「アップグレードプログラムEX」を月額390円(不課税)で提供する。

 とはいえ、アップグレードプログラムEXが、毎月割がなくなった分をどれだけカバーできるのかが分からない。ベースの料金が違うだけでなく、新旧プランを取り巻く条件が異なるため、「いくら安くなるのか」が見えにくい。

 そこで、3機種のauスマートフォンを例に、新旧プランで毎月の料金にどれだけ差が出るのかをシミュレーションした。価格は全て税別で、2017年7月11日時点のもの。

auピタットプラン、auフラットプラン 「auピタットプラン」
auピタットプラン、auフラットプラン 「auフラットプラン」

シミュレーションの条件

 シミュレーションするのは、auの「Galaxy S8」「Qua Phone QX」を購入して新プランを契約した場合と、auの「iPhone 7(128GB)」ユーザーが、従来プランから新プランに変更した場合。なお、全ユーザーが対象にならないため、「auスマートバリュー」の割引は考慮していない。

 音声通話プランは、5分以内の国内通話が無料になる「スーパーカケホ」を選択した場合を想定した。

 新プランで2018年4月から月額500円がかかる「テザリングオプション」も、全てのユーザーが使うわけではないと考え、ここでは加味していない。

おわびと訂正

※初出時に、Galaxy S8とQua Phone QXについては「端末購入を伴わず、新プランに変更するケース」を想定したシミュレーションを掲載していましたが、「アップグレードプログラムEX」は、端末を購入しないと適用されないため、条件を「端末を購入してから新プランに変更するケース」に変更しました。それに伴い、端末購入に伴って適用される「ビッグニュースキャンペーン」もシミュレーションに加え、本文も一部加筆しています。おわびして訂正いたします(7/11 23:45)。


Galaxy S8を購入して新プランを選択する場合

 Galaxy S8の端末価格は8万4000円なので、新プランの48回払いだと月額1750円、旧プランの24回払いだと月額3500円となる。旧プランの毎月割は月額1583円(×24回)適用される。

 同じ(近い)容量のプランを比較したところ、全てのデータ容量で新プランの方が安いという結果になった。特に2GBまでの低容量プランの方が値下げ率は高い。一方、1年間のビッグニュースキャンペーン終了後、ピタットプランの4GB超〜5GBと5GB超〜20GBは297円しか安くならないので、テザリングオプションの500円を加算すると、旧プランの方が逆転してしまう。ただしビッグニュースキャンペーンで1000円を引けば、1年間のみだが新プランが安くなる。

Galaxy S8の料金比較(スーパーカケホ)
月額料金 分割払い アップグレード
プログラムEX
ビッグニュース
キャンペーン(1年間)
毎月割 合計 同じ容量の
新旧差額
auピタットプラン 〜1GB 3480円 1750円 390円 −1000円 4620円/5620円 −3780円/−2780円
〜2GB 4480円 1750円 390円 −1000円 5620円/6620円 −2497円/−1497円
〜3GB 5480円 1750円 390円 −1000円 6620円/7620円 −1780円/−780円
〜5GB 6480円 1750円 390円 −1000円 7620円/8620円 −1297円/−297円
〜20GB 7480円 1750円 390円 −1000円 8620円/9620円 −1297円/−297円
auフラットプラン 20GB 6500円 1750円 390円 −1000円 7640円/8640円 −2277円/−277円
30GB 8500円 1750円 390円 −1000円 9640円/1万640円 −2277円/−277円
旧プラン 1GB 4900円 3500円 8400円 +3780円/+2780円
3GB 6200円 3500円 −1583円 8117円 +2497円/+1497円、+1780円/+780円
5GB 7000円 3500円 −1583円 8917円 +1297円/+297円
20GB 8000円 3500円 −1583円 9917円 +1297円/+297円、+2277円/+277円
30GB 1万円 3500円 −1583円 1万1917円 +2277円/+277円
端末価格 8万4000円
※新プランの〜2GBは、旧プランの3GBと比較
※合計と、同じ容量の新旧差額は、ビッグニュースキャンペーンあり/なし

Qua Phone QXを購入して新プランを選択する場合

 ミッドレンジのQua Phone QXは端末代金が3万円なので、Galaxy S8と比べて大幅に安い。しかしその分、毎月割も625円と安く、毎月割の効かない旧データ定額1GBが最も安い。こちらも全ての容量で新プランが安いが、1年間のビッグニュースキャンペーン終了後、ピタットプランの2GB超〜3GBは330円、3GB超〜5GBは130円と差は小さく、テザリングオプションの500円で覆ってしまう。ただし2GBまでの低容量なら、こちらも値下げ率は高い。ビッグニュースキャンペーン適用なら、テザリングオプション料を加味しても、全ての容量で新プランが安くなるのは、Qua Phone QXも同じだ。

Qua Phone QXの料金比較(スーパーカケホ)
月額料金 分割払い アップグレード
プログラムEX
ビッグニュース
キャンペーン(1年間)
毎月割 合計 同じ容量の
新旧差額
auピタットプラン 〜1GB 3480円 625円 390円 −1000円 3495円/4495円 −2655円/−1655円
〜2GB 4480円 625円 390円 −1000円 4495円/5495円 −2330円/−1330円
〜3GB 5480円 625円 390円 −1000円 5495円/6495円 −1330円/−330円
〜5GB 6480円 625円 390円 −1000円 6495円/7495円 −1130円/−130円
〜20GB 7480円 625円 390円 −1000円 7495円/8495円 −1870円/−870円
auフラットプラン 20GB 6500円 625円 390円 −1000円 6515円/7515円 −2110円/−1110円
30GB 8500円 625円 390円 −1000円 8515円/9515円 −2110円/−1110円
旧プラン 1GB 4900円 1250円 6150円 +2655円/+1655円
3GB 6200円 1250円 −625円 6825円 +2330円/+1330円、+1330円/+330円
5GB 7000円 1250円 −625円 7625円 +1130円/+130円
20GB 8000円 1250円 −625円 8625円 +1870円/+870円、+2110円/+1110円
30GB 1万円 1250円 −625円 1万625円 +2110円/+1110円
端末価格 3万円
※新プランの〜2GBは、旧プランの3GBと比較
※合計と、同じ容量の新旧差額は、ビッグニュースキャンペーンあり/なし

iPhone 7(128GB)ユーザーが新プランに変更する場合

 iPhoneの場合、新規契約や機種変更のタイミングで新プランに変更できないので、ビッグニュースキャンペーンは受けられず、今回のシミュレーションは、より多くのユーザーに当てはまる内容となる。

 iPhoneで注意したいのが、auのiPhoneを購入しても、端末購入補助サービスのアップグレードプログラムEXも利用できないこと。従って、48回の分割払いもできず、割賦代金の半額免除を受けられない。

 その結果、新プランでは〜1GB以外は、全て旧プランの方が安いという結果になった。32GBと256GBモデルでシミュレーションしてみても同様の結果に。〜1GBのみ新プランが安いのは、旧データ定額1GBには毎月割が適用されないため。

【訂正:2017年7月12日15時58分 初出時に「〜1GBのみ旧プランが安い」としていましたが、正しくは「〜1GBのみ新プランが安い」でした。おわびして訂正いたします。】

 KDDIが、iPhoneの新プランの対象に含めていないのも、ほとんどのケースでiPhoneが安くならないのだから無理もない。せめてアップグレードプログラムEXの対象に含めてくれれば、新プランが安くなるケースが増えるのだが……。

 「毎月のデータ量にムラがあり、旧プランで3GBを選んでいたが、実は1GBも使っていなかった」というケースなら新プランの方が安くなるが、かなり限定的だ。上記のようなライトユーザーを除き、iPhoneユーザーは新プランに移行しない方が得策といえる。

iPhone 7(128GB)の料金比較(スーパーカケホ)
月額料金 分割払い アップグレード
プログラムEX
毎月割
(機種変更)
合計 同じ容量の新旧差額
auピタットプラン 〜1GB 3480円 3500円 6980円 −1420円
〜2GB 4480円 3500円 7980円 +725円
〜3GB 5480円 3500円 8980円 +1725円
〜5GB 6480円 3500円 9980円 +2725円
〜20GB 7480円 3500円 1万980円 +1925円
auフラットプラン 20GB 6500円 3500円 1万円 +945円
30GB 8500円 3500円 1万2000円 +945円
旧プラン 1GB 4900円 3500円 8400円 +1420円
3GB 6200円 3500円 2445円 7255円 −725円−1725円
5GB 7000円 3500円 2445円 8055円 −2725円
20GB 8000円 3500円 2445円 9055円 −1925円−945円
30GB 1万円 3500円 2445円 1万1055円 −945円
端末価格 8万4000円
※新プランの〜2GBは、旧プランの3GBと比較。

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