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» 2017年09月09日 10時00分 公開

PHSとW-CDMAの“両刀遣い” W-ZERO3シリーズの最終モデル「HYBRID W-ZERO3」(懐かしのケータイ)

PHSスマートフォンとして人気の「W-ZERO3」シリーズの最終モデル「HYBRID W-ZERO3」は、W-CDMA(3G)通信にも対応。QWERTYキーボードは搭載せずにダイヤルキーを採用し、ケータイに近いUIを搭載するなど、よりケータイに近いスマホとなりました。

[ITmedia]

 ITmedia Mobile編集部で発掘された、思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、ウィルコム(現・ソフトバンク)のシャープ製スマートフォン「HYBRID W-ZERO3(WS027SH)」です。

「HYBRID W-ZERO3(WS027SH)」(正面その1)
「HYBRID W-ZERO3(WS027SH)」(正面その2) 「HYBRID W-ZERO3(WS027SH)」

 HYBRID W-ZERO3は、Windows Mobileを採用したスマホの人気シリーズ「W-ZERO3シリーズ」の最終モデルとなった製品です。「W-SIM」を使ったPHS通信に加え、単体でのW-CDMA(3G)通信にも対応しました。PHSとW-CDMAの両方に対応する世界初の端末となります。

 端末自体も注目を集めていましたが、PHSでのデータ通信が無料となるように専用料金プランが改定されたことで、一時は在庫がほとんど無くなるほどの人気となりました。

「HYBRID W-ZERO3(WS027SH)」(背面その1)
「HYBRID W-ZERO3(WS027SH)」(背面その2)

 従来のW-ZERO3シリーズは横にスライドするボディーでしたが、HYBRID W-ZERO3では縦にスライドする方式に変更されました。シリーズの特徴ともなっていたQWERTYキーボードは搭載されず、ダイヤルキーを採用しました。

 ケータイに近い操作感を実現するオリジナルのユーザーインタフェース「WILLCOM UI」を採用し、ケータイユーザーが安心して乗り換えられるよう工夫されていました。

テンキーまわり

 OSはWindows Mobile 6.5 Professionalを採用。従来のW-ZERO3シリーズではWindows Mobile ProfessionalはPHSの通信方式に対応していなかったためWindows Mobile Classicを採用していましたが、W-CDMAの通信機能を備えたこともあり、シリーズで初の「Professional」採用となりました。

 W-CDMA通信で利用するSIMカードスロットは本体に備えていました。W-SIMスロットに同時期に発売されたW-SIM型GSMモジュール「CM-G100」を挿すと、海外のGSMエリア用SIMカードを利用して海外でも通話とデータ通信を利用できました。

 W-CDMAでのデータ通信については、自社がMVNO(仮想移動体通信事業者)としてサービスを提供する「WILLCOM CORE 3G」を利用していました。2010年1月の発売当初はNTTドコモの回線を使っていましたが、同年10月にソフトバンクモバイル(現・ソフトバンク)の回線を利用するバージョンが発売され、順次ソフトバンク回線モデルに変更されていきました。

「HYBRID W-ZERO3」の主な仕様

  • 発売日:2010年1月28日
  • キャリア:ウィルコム
  • メーカー:シャープ
  • サイズ:約53(幅)×120(高さ)×16.9(奥行き)mm
  • 重量:約158g
  • メインディスプレイ:3.5型(480×854ピクセル)モバイルASV液晶 26万2144万色
  • アウトカメラ:有効約500万画素CMOS
  • ボディーカラー:ノーブルブラック、プレミアムゴールド

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