ITmedia Mobile編集部で発掘された、思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、ドコモのソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(現・ソニーモバイルコミュニケーションズ)製ケータイ「FOMA SO902i」です。
SO902iは、ソニー・エリクソン(以下「ソニエリ」)が初めて投入したFOMA端末であり、FOMA 90xiシリーズ初のストレートボディーを持つ端末でもありました。
ソニエリファン待望のFOMA端末でしたが、ジョグダイヤルは採用されませんでした。
当時ソニエリがムーバで展開していた「preminiシリーズ」のようなコンパクトなストレート端末だったこともあってか、「FOMA STICK」という愛称も付けられました。
902iシリーズ最軽量の102gのボディーながら、トランシーバーのように専用ボタンを押しながら相手と交互に通話できる「プッシュトーク」や、おサイフケータイの機能を利用して端末を対応リーダー/ライターにかざすだけでクーポンや店舗情報を取得できる「トルカ」など、902iシリーズの最新機能にすべて対応していました。
テンキー部分が特徴的で、横から見ると波形になっています。これは「ウェーブデザインキー」と呼ばれ、小さなキーながら面積を大きく確保することで「押しやすさ」への安心感と、実際の押しやすさを確保するよう工夫されていました。
カメラには、ソニエリ端末では初めて300万画素超えのCMOSを採用しています。背面も「表」を意識したという「デュアルフロントデザイン」により、背面もまるでデジカメのようなデザインになっています。
また、ソニエリ端末初となるSymbian OS採用など、初モノづくしのケータイでもありました。
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