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» 2018年06月05日 06時00分 公開

ドコモのベーシックパックで「オトク」になる人は? 従来プランと徹底比較

ドコモの新料金プラン「ベーシックパック」と「ベーシックシェアパック」では誰がオトクになるのか。

[迎悟,ITmedia]

 NTTドコモが5月25日から提供を開始した新料金プラン「ベーシックパック」と「ベーシックシェアパック」。

NTTドコモが5月25日から提供を開始した新料金プラン「ベーシックパック」と「ベーシックシェアパック」

 従来の「データパック」「シェアパック」の一部プランを置き換える形で提供が開始されたため、同日以降に新規契約を行ったり、料金プランの変更を行ったりした場合、このどちらかのプランを提案される人も出てくるかもしれません。

 ベーシックパックの場合、1GBまでのデータ利用なら2900円と従来のデータパックよりも安価にスマートフォン向けのデータ通信サービスが利用できます。

 それ以降は使ったデータ通信量に応じ、利用量が段階的に自動的にあがっていく仕組みになっていますが、発表後の利用者の反応を見ていると「今までより高くなるのでは」「廃止されるプランの方がお買得な気がする」といった声も多く見られます。

 そこで、今回はベーシックパック、ベーシックシェアパックがどのような場合にお得になるのかを解説していきます。

ライトユーザーであればお得になる可能性が大きい

 まずはベーシックパックから。以下の表は、ベーシックパックの各容量と、従来のデータパックの各容量の月額料金を比較したものです。

ベーシックパックの各容量と、従来のデータパックの各容量の月額料金を比較した表

 冒頭にも書いたように、ベーシックパックでまず注目すべきは「1GBまで」という最小料金が、NTTドコモのプランで初めて提供されたことでしょう。

 ただ、2900円という金額は格安SIMの月額にも見慣れた昨今、決して安くはありません。また、従来プランで最小となる「データSパック」は2GBまで利用でき、3500円と考えるとこちらの方が割安にも見えてきます。

 しかし、ベーシックパックでもっと注目したいのは「3GB」と「5GB」の2つ。

 従来のデータパックに「3GB」という設定はなく、2GBまで利用できるデータSパックの次は5GBまで利用できるデータMパックを選択するか、1GB1000円でデータ容量を追加して使っていくしかありませんでした。

 データSパックを契約していて3GBの高速通信を行う場合は

 3500円+1000円=4500円

 となり、5GBまで利用できるデータMパックとの差額が500円と、割高感が否めない価格設定でした。

 ベーシックパックでは2GBまでの料金は設定がないものの、3GBまでは4000円と従来よりも安価に設定されています。

 「毎月2GBで足りないときがある」と、容量の追加を毎月末に悩んでいたユーザーであれば、ベーシックパックを利用した方がお得になる可能性が大きいのです。

 また、5GBまでの利用であればベーシックパックを利用した場合と、従来プランを利用した場合で月額は全く同じ。

 従来プランの「データMパック」を契約していて、毎月データ通信量を余らせて繰り越している、その繰り越し分も使い切らない場合があるユーザーであれば、ベーシックパックを利用した方が安くなる可能性があります。

 一点注意したいのは20GBまでの料金。継続して提供される20GBまで利用できるデータパック「ウルトラデータLパック」の方が安くなっています。

 最初から大容量のプランの方がいいと考えている場合は、ベーシックパックを選ぶと損をしてしまいますので注意が必要です。

 ベーシックパックは、スマートフォンで動画など重たいコンテンツの利用は少なく、メールやSNSを中心とした利用のユーザーであればお得になる料金プランということです。

ベーシックシェアパック

 続いてベーシックシェアパック。

 こちらも以下に、従来の各シェアパックとの容量・月額の比較を表にまとめました。

従来の各シェアパックとの容量・月額の比較

 ベーシックシェアパックのスタートは5GBから。従来のシェアパックも最小は5GBからで、ベーシックパックとの月額の差もないためシェアパック5を利用中であればベーシックシェアパックに変更しても問題ありません。

 段階的に上がっていく容量・料金について、こちらのベーシックシェアパックは10GB、15GBと上がっていきますが、この2段階については従来のシェアパック10・15よりも月額が安く設定されているので、当該プランを利用中かつ、データ通信量が毎月余っている場合はベーシックシェアパックへ変更した方が今よりも安くできるといえます。

 注意したいのは15GBを超えて、30GBまでのデータ通信を利用した場合。従来プランのウルトラシェアパック30よりも1500円も高い料金になるため、こちらのプランを利用中のユーザーであれば変更しない方がいいでしょう。

新プランはライトユーザーがよりお得に使えるプラン

 ベーシックパック、ベーシックシェアパックの料金について解説してきましたが、どちらも「段階式料金の最大は、従来プランより高くなる」ようになっています。

 また、ベーシックパックの最小容量「1GB」の場合に「docomo with」「月々サポート」が適用できないような制約も存在しないため、純粋にドコモユーザーでデータ通信をあまり使わない場合に「データ通信を多く使うユーザーに比べて不公平になる」といったこともありません。

 さらに、従来は大容量プランや家族で利用するシェアパックを契約している場合に限り選択できた基本料金プラン「シンプルプラン」をベーシックパックと組み合わせることが可能です。

 データ通信をあまり利用しない場合、通話定額プラン(カケホーダイプラン・同ライトプラン)の契約が必須でしたが、ベーシックパックであれば「通話定額も不要」「データ通信もそこまで使わない」というユーザーであれば、今までよりも月額を安価に済ませることが可能なのです。

 ベーシックパック、ベーシックシェアパックはまさにライトユーザー向けの新プランということ。

 特にスマートフォンに買い替えると高くなると考えているユーザーであれば、これを機にプランの見直し、買い替えの相談を行ってみるといいでしょう。

ライター:迎悟

キャリアショップも家電量販店も併売店も経験した元ケータイショップ店員。携帯電話が好き過ぎた結果、10年近く売り続けていましたが、今はライター業とWeb製作をやっています。

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