思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、ソフトバンクモバイル(現・ソフトバンク)のシャープ製ケータイ「FULLFACE 913SH」です。
2007年に発売された913SHは、国内初のフルフェイス・スライドスタイルを採用したケータイです。
従来のスライドケータイではディスプレイ面に操作系の物理キーを配置していましたが、913SHではディスプレイ面から全ての物理キーを排除してダイヤルキー側に移し、スマホのようなフラットなデザインになっています。
排除した物理キーの代わりに、画面の下方にはセンサーキーを新たに配置。閉じたままでも音楽やワンセグ、録画番組の視聴、カメラ撮影を利用することができました。
2007年12月には、913SHのバリエーションモデルとして「913SH G TYPE-CHAR」が登場しました。「シャア専用ケータイ」と呼ばれ、「機動戦士ガンダム」に登場するシャア専用ザクの頭部を忠実に再現した充電台が付属していました。
充電台は頭部を開いた内部に用意されていて、充電中の端末の待受画面にはモノアイのスクリーンセーバーが表示される仕様になっていました。
913SH G TYPE-CHARの本体にも、ジオン公国章やシャアのパーソナルエンブレム、「戦闘濃度のミノフスキー粒子の中で使用すると過熱します」という注意書きがされているほか、壁紙や効果音などの内蔵コンテンツもガンダムの世界観を反映した仕様になっていました。
913SH G TYPE-CHARは、「特別モデル」でありながら台数限定とはせず、普通のケータイ同様に販売されたのも逆に「特別」なケータイだったといえるかもしれません。
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