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» 2018年09月06日 14時55分 公開

真摯に受け止める――KDDI高橋社長が「4割下げ発言」に言及

KDDIの高橋誠社長が、9月5日の発表会において菅義偉官房長官の「携帯料金を4割下げられる」発言に言及した。指摘を「真摯(しんし)に受け止める」とし、災害対策や5Gインフラ構築に必要な投資とのバランスを図りながら料金面での検討を継続して行うとした。

[井上翔,ITmedia]

 既報の通りKDDIは9月5日、東京都港区に「KDDI DIGITAL GATE」を開設した。

 この開設発表会の質疑応答において、同社の高橋誠社長が携帯電話料金に関する発言を行った。この記事では、関連するやりとりをまとめる。

高橋誠社長 質疑に応じる高橋誠社長

―― KDDIにおける5G(第5世代モバイル通信)の実用化に向けたスケジュール感を教えてほしい。(商用サービス開始目標とされる)2020年に向けて、どのような部分から実用化していくのか。あるいは、2020年よりも前に部分的に5Gのサービスを始める可能性はあるのか。

高橋社長 まだハッキリとしたスケジュールが決まっている訳ではないが、2020年は(東京で)オリンピックが開催されるので、5Gを提供するに当たっては(提供開始の)ターゲットになりうると考えている。

 (2020年までに商用サービス開始を目指す)NTTドコモさんも言っていることだが、“プレ”で5Gを体験できるよう取り組みはやっても良いのではないかと思っている。2018年度末までに5G用の電波(周波数帯)の割り当てがあり、それ以降ということなるが考えていきたい。

 サービス内容(の検討)もこれからだが、先日沖縄セルラースタジアム那覇でやった実証実験のように、5Gの周波数帯を使ってスタジアム内で体感コンテンツを配信する取り組みはやってみたい。

 5Gは一斉に“ダーッと”始まるようなものではなく、特色のあるサービスを特色のある場所で提供する、ということになるのだと思う。そういう観点では、IoT(モノのインターネット)の取り組みの方が(普及や浸透という意味では)先行するのではないかと考えている。

―― 今回の発表内容と直接関係なくて恐縮だが、菅(義偉)官房長官の「携帯料金を4割程度下げられる」という旨の発言について、社長の受け止めと今後の方針について聞かせてほしい。

高橋社長 このような質問が出ることは想定していた。

 私たちは(自ら設備を持つ)通信会社なので、いろいろなことを一生懸命にやっていかないといけない。昨日(9月4日)も大阪などで台風の被害もあり、朝から幹部を全員集めて復旧に向けた対応を進めている。5Gのように新しい、世界に誇れるようなインフラも一生懸命に作っていかないといけない。

 新しいサービスやキャンペーンを含めた新しい料金も、世の中の要望を踏まえて作っていく必要がある。菅官房長官の発言もそのような声を受けたものだと思うので、私たちとしても真摯(しんし)に受け止めたい。

 私たちがやらないといけない、いろいろな責務を一生懸命こなしていくことが大事だと思っている。発言は真摯に受け止めつつ、社内のいろいろな方面でできることを尽くしていきたいと考えている。

―― 今日は5GやIoTの話をたくさんされたと思う。そして、先ほど菅官房長官の発言についての質疑応答もあった。4G(LTE)の時代とは全く違う料金、あるいはサービスは出てくるものなのだろうか。

高橋社長 既にIoTデバイス向けには安い料金を提供はしている(参考リンク)が、その上で(使われる)新しいサービスに課金されることもある。

 新しい時代は、単純な料金やサービスだけではなく、これらを組み合わせた「クリエイティビティ」が重要になってくると思う。コンシューマー向けのサービスでは、Netflixとバンドルしたプランを用意した。料金とサービスをバンドル(セット提供)することでお客さまに良い条件で提供できると考えたものだ。他社でもゼロレーティングのようにいろいろ新しいものが出てきている。

 (5GやIoTは)お客さまの方を向いて何ができるのか真剣に考える、という原点に立ち返る良いきっかけになると思う。

新料金 auの「フラットプラン 25 Netflixパック」はデータ定額とNetflix会員権がセットになっている

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