2018年冬の発売を予定しているシャープの「AQUOS zero」は、同社のスマートフォンとして初めて有機ELディスプレイを搭載しているのが大きな特徴だが、Android 9.0をプリインストールしていることから、基本操作も大きく変わっている。
まず、AQUOS zeroはAQUOS RシリーズやAQUOS senseシリーズのように、ディスプレイ下に指紋センサーを搭載していない。Rやsenseでは、設定によってこの指紋センサーをホームボタンとして使うことができたが、zeroではこれができなくなる。
Android 8.0以前の機種でホームボタンがない場合、画面下部に表示される「ナビゲーションバー」からホームに戻る、アプリ履歴の切り替え、クリア(戻る)の操作が行えるが、Android 9.0ではこれも変わる。
Android 9.0では画面下部に「−」の白いライン状のアイコンが表示される。これをタップするとホームに戻れる。アプリの起動中や設定画面のときは、画面左下に「<」アイコンが表示されており、これをタップすると前の画面に戻れる。
ここまではAndroid 8.0と大差ないが、大きく変わるのがアプリ履歴の表示。Android 9.0では画面下部から上部にスワイプすると、アプリ履歴が表示され、サムネイルをフリックするとアプリが終了する。この操作法はiPhone Xシリーズに近い。
慣れるまでに時間がかかるかもしれないが、Android 8.0以前と同じく、画面下部にナビゲーションバーを表示するUI(ユーザーインタフェース)に変更することもできる。「設定」→「システム」→「操作」から「ホームボタンを上にスワイプ」をオフにすると、ナビゲーションバーに変更される。AQUOS zeroは、初期状態ではこのAndroid 9.0のUIがプリセットされている。
従来のナビゲーションバーに変更できるとはいえ、その設定がけっこう深い階層にあるため見つけにくく、「ホームボタンを上にスワイプ」という設定名も分かりにくい。もう少し見つけやすく、分かりやすくしても良かったのではと思う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.