レビュー
» 2018年11月25日 06時00分 公開

名刺サイズの「カードケータイ」レビュー ニッチな製品だがガジェット愛好家に最適 (1/2)

NTTドコモから、名刺サイズの薄型ケータイ「カードケータイ」が発売された。何も知らずに手に取ると、ただの樹脂板かカード電卓かと思うほどだ。本機の使い勝手をレビューした。

[島徹,ITmedia]

 NTTドコモが11月22日に発売した「カードケータイ KY-01L」は、ディスプレイに2.8型のタッチパネル対応の電子ペーパー「E ink」を採用した、世界最薄5.3mm、最軽量47gの4Gケータイだ。メーカーは京セラ。【追記あり】

※世界最薄・最軽量は、2016年1月〜2018年8月末に発売・発表された4G対応ケータイにおいて。2018年9月5日時点。京セラ調べ
カードケータイ 「カードケータイ KY-01L」

 日本でもコンパクトなケータイは数多く発売されてきたが、今回のカードケータイは薄さと軽さが圧倒的だ。本体サイズの55×91mmは一般的な名刺とほぼ同サイズだ。厚さ5.3?なので名刺入れにも楽々入る。47gは軽量コンパクトスマホと比べても3分の1ほどの軽さだ。昔ドコモから発売された「premini」の69gを超え軽々超えている。何も知らずに手に取ると、ただの樹脂板かカード電卓かと思うほどだ。

カードケータイ 本体サイズは55(幅)×91(高さ)5.3(奥行き)mm。名刺と同じサイズだ
カードケータイ とにかくコンパクト。本体を持つというより指で挟む感じで持てる

 もう1つの特徴が、2.8型(480×600ピクセル)の電子ペーパーを採用していること。電子ペーパーは、同じ画面内容なら電力を消費せずに表示し続けられるのが特徴。また、実際の紙のように外部からの光で内容を見る形になるので、明るい屋外ほど画面内容を見やすい。一方で、画面がモノクロ表示なのと、一般的な液晶や有機ELと違って、画面の描画に時間が(約0.5秒)かかるという欠点もある。

カードケータイ 電子ペーパーは反射型の表示デバイスなので、屋外など外光が明るい場所ほど見やすくなる
カードケータイ 同じ画面内容を消費電力ゼロで表示し続けられるのも電子ペーパーの特徴。カードケータイの電源が切れた場合、バッテリー切れの画面がずっと表示され続ける

薄くて軽すぎるゆえの弊害も

 実際の機能や使い勝手を見ていこう。前述の通り、この薄型軽量ボディーは、持つというよりも指で挟む方が正しい持ち方だと感じるほど。基本的には小型スマホのように手のひらに乗せて、指で押さえて持つ感じになる。

 操作性はスマホに近く、タッチパネルと本体下部の「戻る」「ホーム」キーで操作する。文字入力はテンキー操作のみ。フリック入力や予測変換には対応している。

カードケータイ フリック入力や予測変換に対応。英字のQWERTY入力には対応していない

 軽くて薄い分、管理については気を付ける必要がある。というのも、紙の資料の間へ紛れ込むと薄すぎてなかなか見つからず、軽いので音もなく紙の上などを滑っていってしまうからだ。日常利用する場合は、目立つストラップを付けることをお勧めする。個人的には、スマホから探せるBluetoothタグを付けたくなったほどだ。

カードケータイ ストラップホールも付いている。本体が小さくすぐに見失うので、日常利用するなら大きめの目立つストラップを付けておきたい

何ができる? ブラウザの操作性は?

 画面の見え方は、前述の通り明るい場所ではかなり見やすい。一方、暗い夜道や部屋などでは、本体にフロントライトもないので画面が暗く見づらい。そういった場合は、スマホのLEDライトなどで画面を照らしながら使う必要がある。画面の描画の遅さについては、本体の処理性能はそこそこ早いのと、ブラウザ以外は画面の書き換えが少ないので、慣れればあまり気にならなかった。

カードケータイ 暗い場所だと画面がほぼ見えなくなる。そういった場合はスマホのLEDライトなど、照明で画面を照らす必要がある

 利用できる機能は音声通話(VoLTE対応)とSMS、スマホ同等のブラウザ機能、アラーム、電卓、カレンダー、メモ帳などに限られる。ドコモメールや+メッセージ、LINE、アプリの追加には対応していない。また、Googleアカウントも利用できない。

カードケータイ メインメニュー。利用できる機能は通話やSMS、ブラウザなど最小限のもののみとなる
カードケータイ メッセージ系の機能はSMSしか利用できない。メールなどを利用するには、ブラウザからWebメールを使うしかない

 ブラウザの動作はどうか。Webサイトの読み込みや電子ペーパーの画面の書き換えに時間がかかるため、最近のスマホと比べると動作はかなり遅い。サイトを読み込んだ後の画面スクロールは意外とスムーズだが、それでも液晶や有機ELを搭載したスマホと比べると描画はもたつく。また、画面が小さく解像度が480×600ピクセルとあまり高くないので、小さい文字は読みづらい。ブラウザ自体は多くのサイトを表示できるが、この機能を日常的に使うことはお勧めできない。

 ちなみに、ブラウザなどのスクリーンショットを撮ると、画像データ自体はカラーで保存されている。

カードケータイ スマホ向けと同等のブラウザを搭載。ただ、動作速度や見やすさにはやや難がある
カードケータイ スクリーンショットはカラー画像で保存される

 それ以外の機能は描画内容や描画を切り替える機会が少ないので、あまりもたつきを気にせず利用できる。連絡先はBluetoothを利用してvCardのインポートが可能だ。ストップウォッチは電子ペーパーの描画速度を考慮してか、最小の計測単位が秒までになっている

カードケータイ 連絡先はBluetoothでペアリングした機器と、vCardベースの共有でインポートできる
カードケータイ ストップウォッチは最小単位が秒だ。電子ペーパーの表示速度を考慮してか、10分の1秒単位の計測はなくなっている
カードケータイ 設定のストレージの項目から、本体内のファイル構成を確認できる
カードケータイ 着信音はプリセットのもののみ利用できる。カノンなど昔のケータイの定番メロディが並ぶ
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