今日から始めるモバイル決済

PayPayが2019年1月から「3Dセキュア」認証に対応 カード不正利用対策として

» 2018年12月27日 14時40分 公開
[井上翔ITmedia]

 PayPayは2019年1月から、コード決済サービス「PayPay」においてクレジットカード(※1)を登録する際の本人認証手段として「3Dセキュア」に対応する。対応後、3Dセキュアで本人確認をすると、暫定的に行われているカードの決済額制限が解除される。

※1 Visaのデビットカード、Visa・Mastercardブランドのプリペイドカードを含む(クレジットカードを含めて、一部非対応のカードもある)

【追記:14時55分】3Dセキュアを利用しない場合の挙動について追記しました

「3Dセキュア」とは?

 3Dセキュアは、インターネット上でのカード決済時に利用できるオンライン本人確認サービス。1月以降、従来のセキュリティコード(※2)による本人確認に加えて、登録しようとするカードの国際ブランドに応じた以下の3Dセキュアで本人確認を行えるようになる。

  • Verified by Visa(Visaカード)
  • Mastercard SecureCode(Mastercard)
  • J/Secure(JCBカード:※3)

※2 カードが手元にあることを確認するために利用する3ケタまたは4ケタの数字。カードのサインパネル近辺、あるいは表面に印字されている
※3 12月27日現在、PayPayで登録できるJCBカードはJCBブランドの「Yahoo! JAPANカード」のみ

 3Dセキュアは、カード会社やカード品目によっては非対応となる場合もある。また3Dセキュアに対応しているカードでも、利用開始手続きが別途必要な場合もある。手持ちのカードでの3Dセキュア利用について、不明点がある場合は、カード発行会社に問い合わせよう。

 なお、PayPayにおける3Dセキュア認証は任意となるため、3Dセキュアの利用できないカードでも引き続き利用はできる。ただし、利用限度額に大きな制限がかかる(現状では暫定制限額と同額になる見通し)。

3Dセキュア画面の例 3Dセキュアによる本人確認画面の例(三井住友Mastercardの場合)

カード不正利用に対する補償

 PayPayに関連するカード不正利用については、カード登録時にセキュリティーコードの入力回数制限がなかったことが原因であるとされている。そのため、同社は緊急対応の一環としてセキュリティコードの入力試行回数に上限を設けた。

 しかし、同社が調査を行ったところ、セキュリティコードを20回以上入力試行してカード登録に成功した事例がサービス開始時点から13件確認されたため、根本的な解決策として3Dセキュアによる本人確認導入に至ったという。この13件のうち、9件はPayPayで実際に利用されたが、カード発行会社を通した問い合わせによっていずれもカード会員本人の利用だったことが確認されている。

 その他、一定回数以上の入力試行を経て登録されたカードで、PayPayでの利用が確認されたものについては、カード発行会社から順次確認の連絡を行っている。その結果不正利用が明らかとなった場合は、カード発行会社が請求停止や返金などの対応を行う。返金額などの補償はヤフー(加盟店管理会社)を通して同社が行う。

 PayPayでは、身に覚えのない請求があった場合は速やかにカード発行会社に問い合わせるように呼びかけている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. 楽天モバイルのスマホが乗っ取られる事案 同社が回線停止や楽天ID/パスワード変更などを呼びかけ (2024年04月23日)
  2. シャープ、5月8日にスマートフォンAQUOSの新製品を発表 (2024年04月24日)
  3. スマホを携帯キャリアで買うのは損? 本体のみをお得に買う方法を解説 (2024年04月24日)
  4. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダー発売 スマート感知センサーで自動録画 (2024年04月25日)
  5. Vポイントの疑問に回答 Tポイントが使えなくなる? ID連携をしないとどうなる? (2024年04月23日)
  6. 中古スマホが突然使えなくなる事象を解消できる? 総務省が「ネットワーク利用制限」を原則禁止する方向で調整 (2024年04月25日)
  7. 通信品質で楽天モバイルの評価が急上昇 Opensignalのネットワーク体感調査で最多タイの1位 (2024年04月25日)
  8. ドコモ、「Xperia 10 V」を5万8850円に値下げ 「iPhone 15(128GB)」の4.4万円割引が復活 (2024年04月25日)
  9. 「iPhone 15」シリーズの価格まとめ【2024年4月最新版】 ソフトバンクのiPhone 15(128GB)が“実質12円”、一括は楽天モバイルが最安 (2024年04月05日)
  10. スマートグラス「Rokid Max 2」発表 補正レンズなくても視度調節可能 タッチ操作のリモコン「Rokid Station 2」も (2024年04月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年