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Twitterとは 国内で“再流行”、一般化の兆しも今更聞けないTwitterの常識(2/2 ページ)

» 2009年07月28日 07時00分 公開
[岡田有花,ITmedia]
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日本でも有名人が続々 自治体、政治家も

画像 Twitterの国内ユニークユーザーの推移(ニールセン・オンライン調べ

 日本のユーザーは英語版しかなかった当時から多く、07年11月時点で約2割が日本のユーザーだった。この人気を受け、デジタルガレージの子会社・DGインキュベーションが08年1月、Twitterに出資。08年4月に日本語版を公開した。

 米国のブームの影響などで、09年に入って日本からの利用も急拡大。ネットレイティングスの調査によると、6月の国内ユニークユーザー(UU、家庭と職場からのアクセス)は78万3000人で、1月の20万人から約4倍に増えている。

 有名人ユーザーも日に日に増えている。坂本龍一さんや、堀江貴文 元ライブドア社長ガチャピンさんなどが使っているほか、広瀬香美さんが勝間和代さんのすすめで始めるなど、有名人が友人を巻き込む動きもある。

画像 ガチャピンさんのTwitter

 政治家や地方自治体による利用も進む。国会や地方議会の議員が政治の現場の声を伝えているほか、自治体では青森県北海道陸別町などが情報発信に活用している。

 メディア企業も続々と参入。朝日新聞毎日新聞など大手新聞社が、記事の更新情報を伝えたり、取材先から現場の雰囲気をリポート。RSSリーダーに代わる情報収集ツールとしても注目を浴びている。

 自動で情報発信するBOTも人気だ。APIを活用し、一般のWeb開発者が作ったものが多く、人気サイトのRSSを自動配信するBOTや、1時間ごとに時報をつぶやく「@jihou」、Twitter上で話題のキーワードをつぶやく「@buzztter」といった情報配信ツール、材料をつぶやくと、その材料を使ったレシピを教えてくれる「@recipetter」、呪文をつぶやくとスライムに攻撃できる「@dq_jumon」まで、多種多様なBOTがユーザーを楽しませたりしている。

ブログやSNSに次ぐインフラとなる可能性も

 Twitterは現在、ユーザー間の口コミで急速に広がっている。日本のユーザー数も明らかではないが、日本で人気のアカウントを見てみると、朝日新聞ガチャピンさんが5〜6万のフォロワーを集め、その数は日に日に増えている。

 ユーザーが増えてコンテンツが豊かになり、使い方の幅も広がる中で、ユーザーがユーザーを呼び、ネットワークが急速に広がっている。その一方で、ビジネス面ではまだ試行段階。運営会社の米Twitterはベンチャーキャピタルと共同でビジネスモデルを模索中とも報じられている。

 Twitterがこのスピードで拡大を続け、ビジネス的にも成り立っていけば、ブログやSNSに次ぐコミュニケーションインフラとなる可能性もあるだろう。ITmedia Newsは今後、Twitter用語や使い方の解説記事を連載していく予定だ。

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