きょうは「RADEON X1900 CrossFire Edition」の性能を調べてみた(2/2 ページ)

» 2006年02月06日 16時43分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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3DMark03 GT1

3DMark03 GT4

Aquamark 3

DOOM3(timedemo demo1)

FarCry(HardwareOC River)

 単体動作では思わず「意外」とコメントしてしまったほどに、競合相手に苦戦を強いられたRADEON X1900 XTX。それだけに、CrossFire Editionとタッグを組んでも厳しいのでは、と予想していた。しかし、いざ結果を見るとこれまた「意外」である。

 Futuremark系のベンチマークでは、「世代が新しい3DMark05でリード、前世代の3DMark03で苦戦」という傾向は単体構成の比較と同様。ところが、RADEON X1900 XTXで性能が出せなかったAquamark3、市販ゲーム「DOOM 3」「Farcry」を利用したベンチマークで、RADEON X1900のCrossFire構成は、比較構成を上回る性能を示している。とくに、あまり差がつきにくいDOOM 3とFarcryにおけるGeForce 7800 GTX 512 NVIDIA SLI構成との差は注目に値する。

 RADEON X1900 XTXのレビュー記事では、性能がふるわなかった要因として「チューニングの完成度」を挙げた。今回ATIから提供を受けた「評価用のドライバ」は、「RADEON X1900 XTとRADEON X1900 CrossFireに対応した」バージョンが、その後「RADEON X1900 XTXにも対応したバージョン」が配布されている。そのため、ドライバの完成度が「CrossFire構成ではフルに性能を発揮できるが、“XTX”にたいしてはもう少しチューニングができる」状態であった可能性が考えられる(そういう意味では製品版で測定した“XTX”のパフォーマンスを改めて紹介したい)。

 CrossFireに対するドライバの完成度が高い、としたならば、RADEON X1900 CrossFireの実力は「現時点における」最高の3D性能と評価していいだろう。近い将来、NVIDIAの「次世代ハイエンドGPU」も出現すると予想されるが、GeForce 7800 GTX 512とこれだけの差をつけているならば、いい勝負となるのではないだろうか。

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