第2世代のワンセグチューナー徹底比較(前編)“感じやすい”のはどれ?(2/2 ページ)

» 2007年07月10日 15時00分 公開
[古田雄介,ITmedia]
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東京23区や大阪市付近在住なら価値がグンと高くなる――「Monstar TV 1DR」

 エスケイネットはメーカー製PCのオプションなどでワンセグチューナーを提供してきた。最新モデルの「Monstar TV 1DR」も従来通りの視聴ソフトをベースに開発しており、シンプルで分かりやすい操作性だ。

 1番の進化点は、デジタルラジオ放送の受信に対応したこと。東京23区周辺や大阪市付近であれば、クリアな音声でラジオ番組(試験提供中)が楽しめる。Monstar TV 1DRでは、ワンセグとのボタン切り替えで利用する仕組みを採用している。

エスケイネット「Monstar TV 1DR SK-MTV1DR」(写真=左/中央)。ブースター回路搭載の外部アンテナを別売りで提供している。直販価格で2980円(写真=右)

 視聴ソフトは使いやすいものの、タイムシフト再生に非対応であったり、画面サイズの切り替えが小画面/大画面/全画面の3段階しか変えられないなど、半年前のモデルと比べても操作性の向上はあまり見られない。ただし、デジタルラジオの受信と録画が行える機能は、それらを補って余りある。ワンセグで内容を追うには耳と目が必要になるが、デジタルラジオなら耳だけ。別の作業をしながら楽しむことを考えると、TVよりも使う機会は多いかもしれない。

PCカード型ワンセグチューナー「Monster TV 1D」とMonstar TV 1DRのテレビソフト。「ラジオ/テレビ」の切り替えボタンが加わった以外、あまり変化はない(写真=左/中央)。デジタルラジオもデータ放送が楽しめる。番組の録音も可能だ(写真=右)

何もかもをリニューアルした渾身の1台――「DIALIVE Wセグ」

 今回紹介する4モデルの中で、従来モデルからの変更が最も激しいのは「DIALIVE Wセグ」だ。前モデルまでやや大きめだった筐体サイズを一気に縮め、重量も約12グラムにまで減少。アンテナは出荷時からメインとサブのアンテナ「ダブルアンテナ」が備わっている。メインアンテナは最長17センチまで伸ばせるが、サブアンテナがアースとしての役割を担うことで、2倍の長さのアンテナに匹敵する感度が得られるのだ。

ロジテック「DIALIVE Wセグ LDT-1S301U」(写真=左/中央)。サブアンテナは水平方向のみに可動する仕様だ(写真=右)

 視聴ソフトは、新設計の「らくデジビュー」を採用。データ放送の表示はもちろん、EPGによる予約録画にも対応。さらに、タイムシフト再生に加え、さかのぼり録画機能も搭載している。ライバル機に比べて機能が少なめだった従来機から大幅に進化しているのが目立つ。チャンネルや番組リストも文字が見やすく、夕暮れの屋外などで操作する際も頼もしい。

単品発売のワンセグチューナー1号機「DIALIVE LDT-1S100U」の視聴ソフトと、DIALIVE Wセグで採用した「らくデジビュー」。画面サイズも無段階で変えられる(写真=左/中央)。見終わった場面の前から録画できる「さかのぼり録画」に対応する。戻れる時間はユーザーが秒単位で設定するが、最大時間はHDDの空き容量に依存する(写真=右)


 スペック面においても使い勝手においても、4モデルとも大幅な改良や機能の追加が確認できた。では、各モデルが売りにしている感度はどれほど向上したのだろうか。後編の山手線テストで比較していこう。

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