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» 2011年11月17日 18時50分 UPDATE

今こそ見直したい“Made in Japan”:光学ドライブ付きで“Ultrabookより軽い”だと!?――「FMV LIFEBOOK SH76/E」を試す (1/5)

薄くて軽いノートPCは、何もUltrabookだけではない。国内メーカーは昔からノートPCの薄型・軽量化を追求してきた。その1つの成果が、この新生「LIFEBOOK SH」だ。

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

薄さと軽さをさらに追求した「FMV LIFEBOOK SH」新モデル

 富士通の「FMV LIFEBOOK SH」シリーズは、13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載したモバイルノートPC。状況に応じて、内蔵の光学ドライブを取り外して軽量化したり、別のデバイスを装着できるのが特徴だ。

 2011年秋冬モデルではデザインを一新し、グッとスリムで軽量に生まれ変わり、13.3型ワイド液晶と光学ドライブを搭載したモバイルノートPCとしては、世界最薄(突起部を除く最厚部の寸法。2011年10月3日現在、富士通調べ)を実現しているのも見逃せない。

 今回は上下2モデルの店頭販売向けラインアップのうち、CPUにCore i5-2520M、データストレージに128GバイトSSDを採用する上位機「FMV LIFEBOOK SH76/E」を入手できたので、性能、機能、バッテリー駆動時間、静音性などを検証していこう。

tm_1111_sh_01.jpgtm_1111_sh_02.jpg 光学ドライブ内蔵での薄型軽量を目指した富士通の13.3型モバイルノートPC「FMV LIFEBOOK SH76/E」

Ultrabookより軽い? しっとりとした質感のスリムボディ

 マットブラックのボディは、液晶ディスプレイ部の薄さを強調しつつ、シンプルにまとめたフォルムで、天面とパームレストにしっとりとした触感のラバー質の塗装が施されており、独特の質感がある。キートップの側面をブルーに着色したアイソレーションタイプのキーボードを採用するなど、デザインもこだわりが感じられる。

 ただ、底部にはメンテナンス用の小カバーや排気口、強度を確保するためと思われる段差などがあり、ライセンスシールなども貼られている。このあたりまで見た目のよさを徹底しているわけではないが、個人的にはこういう機能的な外観に悪い印象はない。

tm_1111_sh_03.jpgtm_1111_sh_04.jpgtm_1111_sh_05.jpg 天面とパームレストはマットなブラックで統一されており、しっとりとした手触りだ(写真=左/中央)。ボディ表面は指紋の付着がそれなりに目立つ。キートップの側面をブルーに着色しているのはユニークだ(写真=右)

 右側面のDVDスーパーマルチドライブは着脱式のモバイル・マルチベイ構造になっており、光学ドライブを取り外して付属のベイカバーを装着することで、ボディを120グラム軽量化できる。そのほか、バッテリー駆動時間を約4.5時間(公称値)延ばすベイバッテリーや、プロジェクターユニットがオプションとして用意されており、用途に合わせて柔軟な運用が行える。

 ボディサイズは316(幅)×223(奥行き)×16.6〜23.2(高さ)ミリ、重量は約1.34キロだ(実測での重量は約1.33キロとほぼ公称値通り)。着脱式の光学ドライブを搭載していながら、厚さを最厚部で23.2ミリに抑えており、ベイカバー装着時には約1.22キロと、光学ドライブを内蔵しないアップル「MacBook Air」やASUS「ZENBOOK」の13.3型モデルより軽くなるのは立派だ。

tm_1111_sh_06.jpgtm_1111_sh_07.jpg 本体底面のロックを外すことで、右側面の光学ドライブは手軽に着脱できる

 軽さと頑丈さを両立するため、マグネシウム合金を天面、底面、パームレストの3面に使用しており、薄型ながら堅牢な設計も健在だ。天面からの全面加圧試験(約200キロf)、天面からの一点加圧試験(約35キロf)、衝撃試験、電源オフ時の落下試験などを開発段階でクリアしているという。

 実際の製品でこういった耐久試験の数値が保証されるわけではないとはいえ、具体的なテスト内容や数値が公開されている点は心強い。実際に持ってみても剛性感は十分だ。端のほうを押したりしても、不安になるようなたわみやきしみは感じない。

tm_1111_sh_08.jpg 底面に72ワットアワー(10.8ボルト 6700mAh)のリチウムイオンバッテリーを装備。ACアダプタのサイズは49(幅)×107(奥行き)×30(高さ)ミリ、重量は電源ケーブル込みで292グラムだった(いずれも実測値)

 液晶ディスプレイのヒンジ部に内蔵するリチウムイオンバッテリーの容量は72ワットアワー(10.8ボルト 6700mAh)で、公称のバッテリー駆動時間は約13.7時間(ベイ用カバー装着時)と非常に長い。光学ドライブと交換できるオプションのベイバッテリーを装着した場合、公称の駆動時間は約18.2時間だ。

 ACアダプタのサイズは49(幅)×107(奥行き)×30(高さ)ミリ、重量は電源ケーブル込みで292グラムと、13.3型モバイルノートPCでは大きくないサイズだ(いずれも実測値)。泊まりがけの出張などに持ち出す際も邪魔にならないだろう。

 先代機との主な比較は下表にまとめたが、従来通り通常電圧版のCore i5を搭載していながら、重量で約320グラム(ベイカバー装着時は300グラム)軽くなっているほか、厚さも最薄部で約8ミリ、最厚部で約9ミリ薄くなっている。さらに、バッテリー容量も5ワットアワー増え、公称駆動時間は約3.3時間延びており、あらゆる面で大きな進化が感じられる。

FMV LIFEBOOK SH上位モデルの新旧比較
製品名 FMV LIFEBOOK SH76/E FMV LIFEBOOK SH76/D
発売日 2011年10月21日 2011年5月19日
CPU Core i5-2520M(2.5GHz/最大3.2GHz) Core i5-2520M(2.5GHz/最大3.2GHz)
メモリ 4Gバイト(2Gバイト×2/PC3-10600) 8Gバイト(4Gバイト×2/PC3-10600)
グラフィックス Intel HD Graphics 3000 Intel HD Graphics 3000
データストレージ 128GバイトSSD 640GバイトHDD(5400rpm)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ(着脱式) DVDスーパーマルチドライブ(着脱式)
通信機能(有線) 1000BASE-T 1000BASE-T
通信機能(無線) IEEE802.11g/b/n、WiMAX(受信20Mbps/送信6Mbps) IEEE802.11g/b/n、WiMAX(受信20Mbps/送信6Mbps)
メモリーカードスロット SDメモリーカード、ExpressCard/34 SDメモリーカード、ExpressCard/54
USBポート USB 3.0×1、USB 2.0×2 USB 3.0×1、USB 2.0×2
Webカメラ 約30万画素 約30万画素
ディスプレイ出力 アナログRGB、HDMI アナログRGB、HDMI
音声入出力 ヘッドフォン、マイク ヘッドフォン、マイク
液晶ディスプレイ 13.3型ワイド(LEDバックライト付き薄型・軽量・高輝度TFTカラーLCD スーパーファイン) 13.3型ワイド(LEDバックライト付き薄型・軽量・高輝度・低反射TFTカラーLCD スーパーファイン)
表示解像度 1366×768ドット 1366×768ドット
本体サイズ 316×223×16.6〜23.2ミリ 321×228.5×24.2〜32.3ミリ
重量 約1.34キロ(ベイカバー装着時:約1.22キロ) 約1.66キロ(光学ドライブ非装着時:約1.52キロ)
バッテリー容量 72ワットアワー 67ワットアワー
バッテリー駆動時間(充電時間) 約13.7時間(約3.5時間) 約10.4時間(約3.5時間)
OS 64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1) 64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)

※記事初出時、表中のスペックに一部誤りがありました。おわびして訂正いたします(2011年11月21日19時/PC USER編集部)

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