珍しい“有線タイプ”のAndroidタブ用ワンセグチューナー「LDT-1SA01」を使ってみた充電不要で手間いらず(2/2 ページ)

» 2011年12月09日 17時30分 公開
[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]
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使いやすい「らくデジ」

 それではワンセグを視聴してみよう。USBケーブルでタブレットデバイスと接続すると電源が入る。粘着シートも付属しており、本体をタブレットデバイスの背面などに張って使うことができ、本体が固定されるので利用時には便利だ。とはいえ、ただ張ったままでは携帯に支障があるかもしれない。べたっと張るシールではないのでとりあえず何度も張り替えは可能だ。

 その後、専用アプリ「らくデジ」を起動する。本体を接続すると自動的にらくデジが立ち上がるように設定することもできる。初回起動時には自動チャンネル検索を行い(手動も可能)、チャンネルを設定する。所要時間はおおよそ1〜2分だ。

photophoto 粘着シートはチューナーに張り付けたままにするといい(写真=左)。今回はOptimus Pad L-06Cに接続して使ってみた(写真=右)

 縦位置/横位置それぞれのUI(ユーザーインタフェース)を備え、タブレットを回転させれば画面の向きも自動で切り替わる。チャンネルリストが横位置UIでは右部に、縦位置UIは下部に表示される。縦位置UIはチャンネルリストに表示されるチャンネルが少なく、切り替えが少し操作しにくいので、タブレットであれば横位置のままが使いやすい。

 UIはとてもシンプルで、字幕のオン/オフ、音声多重の切り替えなどの操作は右上のメニューから設定できる。チャンネルはチャンネルリストから選択して切り替える以外に、映像表示部分のスワイプ操作でも前後のチャンネルに切り替わる。全画面表示は映像表示部分のタップ操作で行え、横UIは全画面、縦UIは画面中央に表示される。アプリケーションは全体的に使いやすく、好感が持てる。

photophoto 操作はシンプルで、使い方は悩まない(写真=左)。ただ、縦UIだとチャンネル切り替えがややしにくい(写真=右)

 もちろん、ワンセグ放送は320×240(または320×180)ドットと解像度が低いので、昨今のタブレットで全画面表示(特に横画面)にすると映像が引き延ばされてそれなりに荒くなる。スポーツの中継などは大画面でも楽しめそうだが、基本的には通常画面の方が見やすい場合が多い。

photo 画面右下をタップすると、ワンセグの受信感度を示す数値が表示される

 番組録画も可能だ。アプリケーションの右下にある録画ボタンを押せば録画が始まる。ただし、視聴中の番組に限られ、予約録画は行えない。録画番組は本体のストレージかSDメモリーカード(らくデジをインストールしたストレージに)に保存できる。SDメモリーカードに保存すれば、ほかのタブレットデバイスにもデータを持ち出せるが、再生は録画したチューナーの接続が必要だ。基本は1つのタブレットデバイスで、個人で楽しむためのシンプルなテレビチューナーと割り切って使うスタイルになるだろう。

気軽に使えるシンプルなテレビチューナー

 LDT-1SA01のメリットは、タブレットデバイス本体から電源を得る仕様のため、チューナー本体の電池切れを気にせず使えることだ。

 本体を接続すればすぐにアプリが起動し、テレビを見たいときだけちょっと使うと、「ユルめ」に手軽に使える。本体も小型なので、バッグに忍ばせておいても苦にならない。無線LAN接続のチューナーは、使用時にWi-Fiの接続先を変える必要があるが、そういった手間がないのもありがたい。

 録画機能はあまり充実していないように見えるが、大した問題ではない。もちろん、高度な録画予約機能やネットワーク配信機能があるに越したことはないが、外出中に使うぶんにはあまり高度な機能があっても使わないだろう。「見たい時だけ使う」「見た番組がたまたま面白かったから録画しておける」、この程度のニーズに応える機能で十分だ。

 また、差すだけで使える手軽さがあるので、携帯しやすい7型クラスとの相性も良さそうだ。ただ、7型クラスのAndroidタブレットにUSBホスト機能付きUSBポートはほぼ備わっていないのが現状だ。USBホスト機能を備えた7型クラスのタブレットが出てくれれば、この製品の強みがさらに発揮されそうだ。

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