AMDから「Radeon HD 7950」が発表された。2011年12月にリリースされた「Radeon HD 7970」の下位モデルに位置するモデルで、アーキテクチャ的には同じ“Tahiti”を採用する。Radeon HD 6970に対するRadeon HD 6950と同じポジションといえる。
型番 | GeForce GTX 580 | Radeon HD 7970 | Radeon HD 7950 | Radeon HD 6970 | Radeon HD 6950 |
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コードネーム | GF110 | Tahiti | Tahiti | Cayman | Cayman |
SIMD | 16(SM) | 32 | 28 | 24 | 22 |
ストリームプロセッサ数 | 512(CUDA Core) | 2048 | 1792 | 1536 | 1408 |
テクスチャユニット | 64 | 128 | 112 | 96 | 88 |
ROPユニット | 48 | 32 | 32 | 32 | 32 |
GPUコアクロック | 772 | 925 | 800 | 880 | 800 |
メモリクロック | 1002 | 1375 | 1250 | 1375 | 1250 |
メモリタイプ | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 |
メモリ接続バス幅 | 384 | 384 | 384 | 256 | 256 |
メモリ容量 | 1536 | 3072 | 3072 | 2048 | 2048 |
補助電源レイアウト | 8+6 | 8+6 | 6+6 | 8+6 | 6+6 |
DirectXサポート | 11 | 11.1 | 11.1 | 11 | 11 |
PCI Express | 2 | 3 | 3 | 2.1 | 2.1 |
プロセスルール | 40ナノメートル | 28ナノメートル | 28ナノメートル | 40ナノメートル | 40ナノメートル |
Radeon HD 7950は、Radeon HD 7970と同じダイを用い、ストリームプロセッサ数を1792基に、コアクロックを800MHzに、メモリの転送レートを5Gbps相当に抑えている。Radeon HD 7950もGraphics Core Nextを導入するが、テクスチャユニットの数は112基となっている点も異なる。
なお、Radeon HD 7970でメモリバス幅が384ビットに拡大されたが、Radeon HD 7950では、公開されたスペック表に記載がない。ただ、メモリクロックが5Gbps、帯域が240Gバイト/秒という点から384ビットという答えが導き出される。GeForce GTX 580とGeForce GTX 570が、それぞれ384ビットと320ビットとメモリバス幅を変えていたのとは対照的だ。
カード長は、Radeon HD 7970と同じ、そして、ハイエンドカードで一般的な28センチサイズだ。評価機材で分解作業が禁止されていたため、GPU実装側の基板状況は確認できないが、基板裏面から見た限り、レイアウトはRadeon HD 7970と共通であるようだ。評価で使ったリファレンスデザインのクーラーユニットも外観は同じだ。
外部電源コネクタは6ピン2基の構成だ。Radeon HD 7970が8ピン+6ピンの構成だったので、これも、Radeon HD 6970とRadeon HD 6950の関係と同様だが、Radeon HD 7950の仕様では、最大消費電力が200ワットとされており、8ピン+6ピン構成だったRadeon HD 6970の190ワットを上回ることになる。ただ、AMDの消費電力表記は世代ごとに扱いが変わるため、同じものとして比較するのは難しい。この点はベンチマークテストで明らかにする必要があるだろう。
映像出力インタフェースのレイアウトは、Radeon HD 7970と同じで、DVIとHDMI、そして、Mini DisplayPortが2基の構成になる。CrossFireX用のエッジ端子は2基備える。
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