“Intel Inside”なスマートフォン「Lenovo K800」を買っちゃった使っちゃった山谷剛史の「アジアン・アイティー」(1/2 ページ)

» 2012年07月20日 10時00分 公開
[山谷剛史,ITmedia]

中国では日本円にして3万円まで下がってきました

 Lenovoが、“Medfield”世代のAtom Z2460を搭載するスマートフォン「Lenovo K800」の存在を2012 International CESで明らかにしてから半年、中国限定で鋭意出荷中だ。とはいえ、Lenovoは、中国においてもPCメーカーであり、携帯電話、そして、スマートフォンメーカーとしての評価はそれほど高くない。中国でも人気は、Nokia、Samsung、SONY、Motorola、htcなどが上位に連らなり、Lenovoの立ち位置は、同じ中国メーカーのファーウェイやZTEと同程度といったところだ。最近では、LenovoがAndroidをカスタマイズした「楽OS」を搭載するスマートフォンの「楽Phone」や、同じOSを導入したタブレットデバイス「楽Pad」の新モデルを次々とリリースし、家電量販店の携帯電話コーナーや、従来PCが中心だったLenovo専門ショップで販売している。

 中国でLenovo K800を購入するべく、家電量販店や携帯電話販売チェーン店、そして、Lenovo専門ショップを訪れたが、リアルショップで扱っている店はなかった。Lenovo(China)のモバイル製品に関するWebページでは、早くも次の楽Phoneをプッシュしているが(というか、Lenovo K800の姿が見当たらない)、リリース当初は3288元(約4万2000円)となかなかの価格だったLenovo K800は、オンラインショッピングサイトの「淘宝網」(TAOBAO)のオンラインショップで2300元台(約3万円)まで値下がりしている。今回は、このオンラインショップから購入した。

 Lenovo K800のボディは、(否定的な意味での)中国製というイメージを感じさせない、モダンなデザインになっている。本体のサイズは、実測で約71(幅)×130(奥行き)×11(厚さ)ミリで、重さは約161グラムだ。Lenovo K800の特徴である「intel inside」シールを背面に貼っているほか、起動すると楽Phoneの起動音に合わせて「intel inside」のアニメーションが動く。

“Medfield”世代のAtomを搭載するなどインテルアーキテクチャを採用したLenovo K800は、本体に“intel inside”ロゴを掲げる

起動すると、楽Phoneの起動音に合わせて「intel inside」のアニメーションを表示する

 解像度が720×1280ドットの4.5型IPS液晶ディスプレイを搭載する。本体に用意したインタフェースには、縦長方向にもって左側面に音量調節ボタンが、上面に電源ボタンとイヤフォンジャック、下面にスピーカーとmicro USB、背面に有効画素800万画素のWebカメラをそれぞれ備える。インテルアーキテクチャ採用のスマートフォンらしく、Intelのワイヤレスディスプレイ技術「Intel Wireless Display」(WiDi) を導入しており、専用のアプリからオンとオフを切り替えられる。

 本体背面のカバーを開けると、3.7ボルト、1900ミリアンペアアワー(7.03ワットアワー)のバッテリーと、WCDMAとGSMに対応したSIMカードスロットにアクセスできる。一方、micro SDカードスロットはない。

Lenovo K800の本体には、電源ボタンにボリュームコントロールとイヤフォンジャック(写真=左)、そして、スピーカーとmicro USBを備える(写真=右)

背面のカバーを外すとバッテリーとSIMカードスロットにアクセスできる。バッテリーの容量は3.7ボルト、1900ミリアンペアアワーだ(写真=左)。無線接続の機能として、IEEE 802.11b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 3.0、そして、Intel WiDiが利用できる(写真=右)

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