前述の通り、LuvBook Lの魅力はコストパフォーマンス重視のUltrabookでありながら、最新のCore i7やGeForce GT 640Mを搭載する、スペック面でも隙のない構成だ。CPU統合型グラフィックスを使うUltrabookが多い中、Intel HD Graphics 4000に比べて最大で4倍高速といわれるGeForce GT 640Mがどのくらい性能に貢献するのか。早速ベンチマークテストで確かめていこう。
なお、いくつかのテストでは、同じ14型Ultrabookであるデルの「Inspiron 14z」と比較した。価格の分だけ、LuvBook L450Sのほうが高いスペックでまとまっているが、GeForce GT 640MとIntel HD Graphicsの差を測る参考にはなるはずだ。
製品名 | LB-L450S | Inspiron 14z(プレミアムモデル) |
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CPU | Core i7-3517U(1.9GHz/最大3GHz) | Core i5-3317U(1.7GHz/最大2.6GHz) |
メモリ | 8GB(PC3-12800) | 4GB(PC3-12800) |
グラフィックス | GeForce GT 640M | Intel HD Graphics 4000 |
ストレージ | 256GB SSD | 32GB SSD+500GB HDD |
液晶ディスプレイ | 14型ワイド(1366×768ドット) | 14型ワイド(1366×768ドット) |
光学ドライブ | なし | DVDスーパーマルチドライブ |
価格 | 8万9880円 | 6万5980円 |
Windowsエクスペリエンスインデックスの結果は、プロセッサが7.1、メモリが7.4、グラフィックスがともに6.9、プライマリHDDが7.8と全体的に高い。実際の操作もきびきびとしており、OSの起動(ようこそ画面が表示されるまで)は実測値で12秒弱、アプリケーションの起動も非常に快適だ。これは高速な256GバイトSSDの恩恵も大きい。ただし、CrystalDiskMarkの結果をみると、シーケンシャルリードが263Mバイト/秒、シーケンシャルライトで239.9Mバイト/秒と、公称値の半分程度になっているのが気になる(ただし、今回評価した機体には製品版と異なるSSDが搭載されている。製品版は「Intel 520」シリーズだ)。
総合的なPC操作をシミュレートするPCMark VantageとPCMark7の結果は、総合スコアでそれぞれ13021、3610という結果で、比較対象の「Inspiron 14z」を上回った。ただし、PCMark Vantageのスコアが2倍近い差をつけたのに対して、PCMark7では一部のテスト(Computation)で大きくスコアを落とし、その影響で総合スコアではそれほど差がついていない。仕様の一部が製品版と異なっている点も含めて、今回の評価機は製品版とは完成度に差がある可能性もあるので、参考程度に見て欲しい。
一方、グラフィックス性能を測る3DMark06、3DMark Vanrageは、“4倍”とはいかないまでも、Intel HD Graphics 4000を利用するInspiron 14zを大きく上回った。最新の3Dゲームを高解像度で快適に動かせるほどではないものの、負荷の高いエフェクトをオフするなど、設定次第では遊べるはずだ。また、3DMark06では1万を超えるスコアもたたき出しており、古めのタイトルであれば問題なく楽しめるだろう。
なお、ストリートファイターIVベンチマーク(解像度1280×720ドット、アンチエイリアス:NONE、垂直同期:OFF、モデル:高、背景:高、ソフトシャドウ:低、モーションブラー:低、パーティクル:中、エクストラタッチ:OFFに設定)では、スコアが15608、平均FPSが128.28でA判定だった。
LuvBook Lは、最新のCore i7と8Gバイトの大容量メモリ、高速な256GバイトSSD、さらに外付けグラフィックスまで搭載した本機の構成で、価格は8万9880円と、抜群のコストパフォーマンスが魅力だ。
高解像度の写真や動画を扱う機会が多い、あるいは、さまざまな作業を1台で済ませるオールインワンPCとしてハイスペックなUltrabookが欲しいという人に、是非このLB-L450Sを検討してみてほしい。
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