1月30日に登場したLet'snote新モデルは、「AX2」「SX2」「NX2」「B11」のいずれのシリーズもCPUの強化、もしくは、メモリ、ないし、データストレージの強化にとどまっている。OSは、Windows 8 Proを導入してボディサイズと重さ、デザインも従来どおりと、その姿を大きく変えたモデルはない。
Let'snote AX2の店頭向け新モデルでは、CPUにCore i7-3537U(2.0GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大3.1GHz)を採用するハイエンド構成と、Core i5-3437U vPro(1.9GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大2.9GHz)を採用するミドルレンジ構成、そして、Core i5-3337U(1.8GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大2.7GHz)を採用するバリュークラス構成が登場する。
2013年の春モデルでは、各メーカーともMicrosoft Office 2013の導入を訴求しているが、Let'snoteシリーズでも、各シリーズでOffice Home and Business 2013が付属する構成を用意する。ただ、Let'snote AX2の店頭向けラインアップでOffice 2013が付属するのは、ミドルレンジ構成とバリュークラス構成の“Core i5搭載”モデルだけで、Core i7を搭載する構成では、Office 2013が付属しない。
このような、Let'snote AX2における「構成の逆転現象」は、ほかにもあって、vProに対応するのはミドルレンジ構成だけ、ブラックモデルを用意するのはハイエンド構成だけと、ユーザーの希望に微妙に合わないモデルが並んでいる。これは、2012年秋冬モデルでLet'snote AX2が登場したときも同じだった。
ハイエンド構成でOffice 2013を使いたいなら、カスタマイズに対応したマイレッツ倶楽部モデルがあるじゃないか、というのが、パナソニックの意見かもしれないが、多くのユーザー、特に、パナソニックが最近のプロモーションで重視している「新しくLet'snote を選んでくれるユーザー」は、依然として店頭で製品を選ぶケースが多い。店頭モデルのハイエンド構成でもOffice 2013が付属する構成を用意するか、店頭でもある程度のカスタマイズに対応できると、購入するモデルで悩むユーザーも減るだろう。
2013年春モデルのLet'snote AX2では、店頭モデルでも本体カラーにブラックを採用した構成が登場した。Let'snoteシリーズのデザインアイディンティティーは、長らく「シルバーボディに凹凸のあるボンネット天板」というイメージが定着していたが、ジェットブラックモデルの登場以来、「やっぱり、黒いボディのLet'snoteもいいよね」というユーザーが多くなった。評価している“黒い”Let'snote AX2を実際に見た人の評価も「やっぱり黒いとかっこいいですよね」とよろしい。
Let'snoteシリーズの本体ブラックモデルでは、以前からアナログRGB出力とUSB 3.0を規格に合わせた「青色」にしている。デザインで選択するユーザーが多いブラックモデルだけに、ここも黒くしてほしいという意見は少なくない。USB 3.0とUSB 2.0が混在するノートPCでは、塗り分けてほしいと思うときもあるが、Let'snote AX2は、すべてUSB 3.0なので、その必要もない。
その本体に搭載するインタフェースは、左側面に有線LAN、アナログRGB出力、SDメモリーカードスロット、マイク端子にヘッドフォン端子、無線接続のオンオフスイッチを用意し、正面にはスレートスタイルで利用する音量調整ボタンと電源スイッチ、右側面には2基のUSB 3.0とHDMI出力、盗難防止チェーンロックがある。なお、右側面にはカードスロットのようなインタフェースもあるが、これは、法人納入モデル向けに用意した電子カードモジュールを搭載したときにカード挿入口として使うことになる。
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