“Retina超え”Androidタブレットの真価を問う――「Nexus 10」徹底攻略(後編)Nexus 7やライバル機と比較(1/3 ページ)

» 2013年04月03日 17時45分 公開

←・10型で“2560×1600”の怪物級タブレット――「Nexus 10」徹底攻略(前編)

 前回に引き続き、2560×1600ドット表示に対応した10型Androidタブレット「Nexus 10」のレビューをお届けする。

2560×1600ドット表示に対応した10型Androidタブレット「Nexus 10」。iPadをしのぐ圧倒的な高画素密度が魅力だ

7型の人気モデル「Nexus 7」と見比べる

 Googleが自ら手がける「Nexus」シリーズのタブレットということで、人気の7型モデル「Nexus 7」との違いが気になる方も少なくないだろう。Nexus 10とNexus 7の主なスペックを下表にまとめてみた。

 Nexus 10は画面サイズ、ディスプレイの表示解像度、メインメモリ容量(RAM)、約500万画素アウトカメラ、Micro HDMI出力の搭載といった部分でNexus 7を上回っている。SoC(System On Chip)はデュアルコアCPUのExynos 5を採用しており、クアッドコアCPUのTegra 3を搭載したNexus 7に劣るように思うかもしれないが、内蔵グラフィックスの処理能力を含め、総合的なパフォーマンスは高い(性能テストの結果は後述)。

 Nexus 7が有利なのは、7型の画面サイズとコンパクトなボディによる持ちやすさ、携帯性の高さ、そして1万9800円から購入できるコストパフォーマンスの優秀さに尽きる。ただし、本体サイズが大きいNexus 10のほうが、ボディの厚さは1.5ミリ薄い。

 ちなみに同じNexusシリーズでもボディデザインがかなり違うのは、製造元が異なるため。Nexus 10はSamsung Electronics製、Nexus 7はASUSTeK Computer製だ。

左が10.055型(2560×1600ドット)のNexus 10(幅263.9×高さ177.6×厚さ8.9ミリ、約603グラム)、右が7型(1280×800ドット)のNexus 7(198.5×120×10.4ミリ、約340グラム)。Nexus 10のほうが画面サイズは大きく、圧倒的な高解像度を誇る。Nexus 7のコンパクトボディは持ち運びやすいが、厚さはNexus 10のほうが1.5ミリ薄い

Nexus 10、Nexus 7の比較
製品名 Nexus 10 Nexus 7
メーカー Google (Samsung Electronics製) Google (ASUSTeK Computer製)
本体サイズ(幅×高さ×厚さ) 263.9×177.6×8.9ミリ 198.5×120×10.4ミリ
重量 約603グラム 約340グラム
OS Android 4.2 Android 4.1
液晶ディスプレイ 10.055型IPS ※PLS(アスペクト比16:10) 7型IPS(アスペクト比16:10)
画面解像度(画素密度) 2560×1600ドット(約300ppi) 1280×800ドット(約216ppi)
CPU(SoC) Exynos 5 (デュアルコア、1.7GHz) Tegra 3 (クアッドコア、1.3GHz)
メモリ 2Gバイト 1Gバイト
ストレージ 16Gバイト、32Gバイト 16Gバイト、32Gバイト
通信機能 IEEE802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 3.0、NFC IEEE802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 3.0、NFC
搭載センサー 環境光センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、デジタルコンパス、気圧計、GPS 環境光センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、デジタルコンパス、GPS
カメラ イン(約190万画素)、アウト(約500万画素) イン(約120万画素)
インタフェース Micro USB、Micro HDMI、ヘッドフォン出力 Micro USB、ヘッドフォン出力
スピーカー ステレオ ステレオ
バッテリー駆動時間 最大9時間 最大9.5時間
アプリストア Google Play Google Play
電子書籍ストア Google Play ブックスなど Google Play ブックスなど
価格 16Gバイト:3万6800円、32Gバイト:4万4800円 16Gバイト:1万9800円、32Gバイト:2万4800円

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