レビュー
» 2013年05月24日 09時50分 UPDATE

「ThinkPad Helix」ロードテスト:第2回 ThinkPad Helixを「ThinkPad視点」でチェックしてみた(前編) (1/2)

合体・変形タブレットとして異彩を放つThinPad Helixだが、果たして本当に“ThinkPad”なのか。現ThinkPadユーザーの筆者が「ThinkPad視点でどうか」について、まずはスペックからチェックする。

[石川ひさよし(撮影:矢野渉),ITmedia]


まずはThinkPad HelixをUltrabookとして見る

photo レノボ・ジャパン「ThinkPad Helix」

 レノボ・ジャパン ThinkPadラインのUltrabookを大雑把に分類すると、伝統的な使い勝手のハイクラスUltrabook「ThinkPad X1 Carbon」、小ぶり&低価格志向な回転ディスプレイスタイル「ThinkPad Twist」、そして今回の着脱できるコンバーチブルUltrabook「ThinkPad Helix」がある。この3シリーズはそれぞれに個性を持っている現ThinkPadシリーズの中でも特長なモデルだ。


  ThinkPad Helix ThinkPad Twist ThinkPad X1 Carbon Touch IdeaPad Yoga 13
CPU(最上位構成時) Core i7-3667U(2.0GHz/最大3.2GHz) Core i7-3537U(2.0GHz/最大3.1GHz) Core i7-3667U(2.0GHz/最大3.2GHz) Core i7-3537U(2.0GHz/最大3.1GHz)
最大メモリ搭載量 8Gバイト 8Gバイト 8Gバイト 8Gバイト
液晶パネルサイズ 11.6型ワイド+タッチパネル 12.5型ワイド+タッチパネル 14型ワイド+タッチパネル 13.3型ワイド+タッチパネル
解像度 1920×1080ドット 1366×768ドット 1600×900ドット 1600×900ドット
本体サイズ(幅×奥行き×厚さ) 約296.1×226×20.4ミリ 約313×236×20ミリ 約331×226×10〜20.8ミリ 約333.4×224.8×16.9ミリ
本体重量 約1.66キロ 約1.58キロ 約1.54キロ 約1.5キロ
タブレット時サイズ(幅×奥行き×厚さ) 約296.1×187.3×11.6ミリ 約313×236×20ミリ 約333.4×224.8×16.9ミリ
タブレット時重量 約0.835キロ 約1.58キロ 約1.5キロ

photo 14型サイズの「ThinkPad X1 Carbon」

 本体サイズは、ThinkPad X1 Carbonが14型ワイド、次に大きいのがThinkPad Twistの12.5型ワイド、そしてThinkPad Helixは11.6型で最も小さい。重量はこの逆で、最も大きなThinkPad X1 Carbonが一番軽く、次にThinkPad Twist、ThinkPad Helixと続く(キーボード装着時)。ThinkPad X1 CarbonがベーシックなノートPCスタイルを追求したUltrabookであるのに対し、ThinkPad TwistとThinkPad Helixはタブレットモードへの変形ないし着脱機構を備えているため、その分少々重量増しとなっている感じである。

 ThinkPad Helixのキーボード込み重量は1.66キロ。近年のコンバーチブルUltrabookとしては標準的かやや重めな印象かもしれない。実際に手にしてみても、もっと重いはずのThinkPad T430s(約1.79キロ)と同じくらいの重さに感じる。ボディがより小型なため、“詰まっている”かのような印象を受けるからか、PC機能をほぼ内蔵したことに由来するディスプレイ(タブレット部)がアタマでっかち気味だからか。このあたりは感覚値なので気になる人は店頭のデモ機などで確かめてもらいたい。“ノートPC”として見ても、常に持ち歩けるモバイルPCとしての許容範囲には十分収まっていると思われる。


photophoto ThinkPad X1 Carbonと比較。ディスプレイサイズ差の分、ThinkPad Helixのフットプリントは一回り以上小さい。その分、取り回しもラクな感じだ

 ThinkPad Helixは着脱型のコンバーチブルスタイルを採用する。一方のThinkPad TwistはThinkPad X Tabletシリーズと同様の回転ヒンジによりタブレットスタイルに変身する。

 ThinkPad Helixの強みは、タブレットとして使うならディスプレイ(本体)だけを取り外すことで、最小限の重量へと切り替わる点だ。さらにディスプレイを逆向きに差すことでThinkPad Twist風にキーボード部をスタンドとして用いたスタイルでも活用できる、変形範囲の広さ=利用シーンの広さを実現できることがなにより心地よい。キーボードをガッツリ使う「ノートブックモード」、ディスプレイを外して使う「タブレットモード」、ディスプレイを逆差しして使う「スタンドモード」、ディスプレイ面を上にしてたたんで使う「タブレット+モード」の4スタイルに変形できる。

 やや毛色が違うが、同じレノボ・ジャパンの「IdeaPad Yoga 13」も“さば折り”型のヒンジ全4形態を実現するが、こちらはタブレット単体で分離できない分、タブレット時も約1.5キロと重量の変化はない。

photophoto キーボードドックから外してタブレットに、さらに逆差ししてスタンドモードに変形する。ここまで自由に変形させられるHelixの着脱機構、改めてよくできている

 前述の通り、変形機構(ヒンジ機構そのもの、そしてPCの基幹部品をタブレット部に実装してること、タブレットとキーボードともにバッテリーを内蔵していること──などに由来)のため、サイズのわりに重量がある側面はある。ただ、その変形具合と使い勝手をよく考えると、やはり着脱できる方が活用の幅が広がると感じている。

 レノボ・ジャパンは、ビジネスパーソンがタブレットとノートPCの「2台持ち」をするのであれば、ThinkPad Helixであれば1台で済ませられるとアピールしている。確かにビジネスシーンにおいては「とはいっても、タブレット1つでは業務は完結しない。最終的にはPCが必要」と思っているユーザーは多く、ThinkPadシリーズは(個人ユーザーのファンも多いが)そもそも法人向けのシリーズである。いくらiOSやAndroid搭載マシンが急速にビジネスシーンにも浸透してきているとはいっても、一般ビジネスパーソンの業務ベースをWindowsとする状況はまだ続くはずだ。

 この点で、ThinkPadクオリティのキーボードを持つモバイルノートPCとしての性能+使い勝手と、外出時もUltrabookクラスのパフォーマンスとWindowsソフトウェアが普通に動作する、軽量+ハイパフォーマンス+万能なタブレットの2つの顔を持ち、それを高いレベルで両立しているのが大変喜ばしい。




       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう