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» 2013年05月31日 09時00分 UPDATE

カメラマンが使う「dynabook KIRA V832」:第3回 dynabook KIRA V832とスナップ撮影に出かけよう

PC USERのカメラマンとして活躍中の矢野渉氏による「dynabook KIRA V832」の長期連載。今回はV832を外に連れ出し、スナップ撮影のパートナーとして使いこなす。

[矢野渉(文と撮影),ITmedia]

V832を外に連れ出す

 仕事での撮影は、ほとんどがスタジオでのブツ撮り(製品撮影)だが、別にスナップ写真やロケが不得意というわけではない。長年仕事を続けていると、自然と分野が特化してくるものだ。それはクライアントが決めてくれることであり、僕はそういう意味で恵まれたと思う。

 しかし5月の気持ちよい風が吹き、緑がまぶしい季節にはさすがの僕も外に出て、あてもなく歩きまわってスナップ写真を撮影したくなる。いつも暗いスタジオにこもっている反動かもしれない。

photo dynabook KIRA V832をケンジントンのリュックに入れる。軽量なので負担は少ない

 今日はちょうどそんな日だった。窓から差し込む朝日はやわらかく、すべてが輝いて見える。こんな日は、自分が最も気に入っている機材で身を固めて出かけるのがベストだ。機材は少ないほどいい。最近愛用しているFUJIFILMのX-Pro1に18-55ミリのズームレンズ。これで撮影機材は問題ない。もちろんdynabook KIRA V832も持って行く。

 外で持ち歩くならば、やはりV832の軽さ(約1.35キロ)は何にも勝る。Ultrabookの中には重さが1キロを切るようなものもあるが、V832の2560×1440ドットの液晶ディスプレイは別格だ。“持ち歩ける高精細液晶”は創作活動をより確かなものにしてくれる。

 また、僕が気に入って10年以上使っているケンジントンのリュックに、V832がぴったりと収まるのもうれしい。このリュックはもともとクラムシェル形の初代iBook用に作られたものだが、丸いデザインと薄さが使いやすいのでずっと愛用している。このリュックなら背負ったままでも撮影のじゃまにならない。

 さあ、撮影を始めよう。気の向くままに街や花やいろいろな空間を切り取って行く。ある程度のカットが撮れたところでV832の出番となる。撮影した写真をUSBでSSDに取り込み、写真をチェックするのだ。

photophoto 公園の東屋(あずまや)で写真をチェックする。こののんびりした作業がまたいい(写真=左)。このようなピントがシビアな写真では、dynabook KIRA V832の大画面が活躍してくれる(写真=右)

 晴天下で写真を見るのは難しい。屋内でノートPCのディスプレイをまぶしいほど明るく感じても、屋外では暗くてまったく見えないことも多いのだ。プロカメラマン用にピクセルサンスクリーンのような製品があるものの、移動しながらの撮影では設営と撤収に手間がかかってしまう。

 というわけで、写真を確認するときはとにかく日陰を探す。公園の東屋(あずまや)や軒下、スーパーマーケットに入るだけでもいい。デジカメから写真をV832に取り込み、写真をちょっとチェックしたらまた撮影だ。この時点で、データをバックアップできたことにもなるので安心感も増す。

photo スマートフォンでテザリングして、写真をクラウド上にアップしてしまう。これでまたバックアップが取れるのだ。自分宛てのメールに添付すればデータを移行する手間も省ける

 特に大事な写真ならば、さらにバックアップを取っておきたい。これは過去に苦い経験をした教訓だ。一番安心なのはCD-RやDVDに焼くことだが、V832には光学ドライブがないので、昨今急速に普及しているクラウドストレージに頼ることになる。

 まったく便利な時代になったものだ。デジカメが仕事の現場に普及し始めたころは(2000年ぐらいだったか)、ケータイで写真を送信している新聞社系のカメラマン達をうらやましく眺めていた僕だったが、もうそんなことは当たり前になってしまった。

 僕は十数年間PCを眺め続けてきて、それなりの評価基準は持っているつもりだ。だからこそ、このV832が気になる。使っていると、不思議と充実感が湧いてくる。そんなところにもdynabook KIRA V832の大きな可能性を感じる。

photophoto 金属感満載のdynabook KIRA V832だが、自然の中に置いても意外としっくりくる
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