AMDは6月19日、2014年に投入を予定しているサーバ向けCPU/APU「Opteron」シリーズのロードマップを公開した。データセンターの各ワークロード毎に最適な製品を、先日発表された「AMD Opteron X1150/X2150」(開発コード名:Kyoto)に続いて投入していく。
具体的には、データ分析などのより複雑な計算能力を必要とする環境向けに2P/4P製品の「Warsaw」(開発コード名)を、クラウド向けには64ビットARMベースのSoC「Seattle」と、x86ベースのCPU/APUとして「Berlin」を2014年に投入する。
12/16個のPiledriverコアで構成されるWarsawは、Opteron 6300/4300と比べてワット当たりの性能を向上し、TCOを削減するほか、Opteron 6300とソケット互換によりシームレスな移行を可能にする。また、同社はWarsawをオープンプラットフォームの「AMD Open 3.0」サーバに最適としており、「現行のOpteron 6300/4300からOpen 3.0サーバをさらに発展させるためのもの」と位置づけている。出荷は2014年第1四半期の予定。
Seattleは、8基(今後16基に拡張)のARM Cortex-A57コアを搭載するSoCで、2GHz以上の駆動する。AMD Opteron Xシリーズ(Kyoto)と比較して、1ワット当たりの性能が2〜4倍に向上するという。このほか、10GbイーサネットやFreedom Fabricもチップ上に統合している。2014年の第1四半期にサンプルを出荷し、2014年後半に製造を開始する。
Berlinは次世代「Steamroller」コアを4基搭載し、既存のOpteron 6386SEと比較してワット当たりのギガフロップを約7.8倍に向上。また、Kyotoの4倍にあたる512基のRadeonコアを実装する予定だ。Kyotoとの大きな違いは、hUMA(heterogeneous Uniform Memory Access)で、CPUとGPUが相互にメモリ空間を共有し、アーキテクチャレベルで性能を向上するだけでなく、プログラミングも容易になるという。こちらは2014年上半期に出荷される予定だ。
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