インテル新社長が会見――江田体制でアジア地域の成長に注力Intel Japan 2.0

» 2013年10月28日 17時36分 公開
[ITmedia]

 インテルは10月28日、10日付けで代表取締役社長に就任した江田麻季子氏と、新体制における今後の方針に関して記者会見を行った。

 2003年から10年間、同社代表を務めてきた吉田和正氏は「ここ3、4年は特にアジアの成長が著しいが、日本市場はただ日本のものだけでなく、アジアに行けば分かるように日本市場のサービス、製品が意識されている。インテルジャパンが今後大きな付加価値を顧客に提供していくためには、アジアでの成長が不可欠だ」と述べ、2010年からの3年間、アジア地域のマーケティング責任者を務めてきた江田氏を紹介し、「さらなる成長のためには新しいリーダーシップの元で組織を形成していかなくてはならない。(今回の交代劇は)急な話のように聞こえるかもしれないが、業界の変化は速く、決めたことは迅速に実施していくのが大事。タイミング的に今が1番ベストだった」と退任の理由を説明した。

 これを受けて江田氏は、「これまで3年間アジアで活動してきたが、そこで感じたのは日本の産業や技術の強さが新興国を支えているということ。その経験を踏まえて、今後は日米だけでなく、アジアの架け橋となって活動していきたい。業界を取り巻く環境はめまぐるしく変化し、ユーザー主導で変革が起きている。こうしたユーザーニーズを反映して、素早く決断していくことが重要だ。グローバルへの展開を通じて日本の顧客に付加価値を提供していくというこれまでの方針を踏襲しつつ、私のやり方でがんばっていきたい」と新体制での抱負を語った。

 なお、吉田社長といえば、アキバの深夜販売やPC自作イベントにも登場し、読者になじみ深いインテルの“顔”としてよく知られている。グローバルでの展開を見据えた江田氏の体制では、自作ユーザーを対象にしたそうした形での露出が減るのではないか、という質問に対し、吉田氏は「アキバは大好きですし、インテルにとって深夜に並んでくれる人たちは本当に大事。アキバから始まっていると言ってもいい。たとえ体制が変わってもそうしたことは継続していくと思います」と回答。江田氏も「機会があれば」とコメントしてくれた。

吉田和正氏と江田麻季子氏

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