一方、グラフィックスではノートPC向けの新製品として「AMD Radeon R9 M290X」と「Radeon R7 M265」、「Radeon R5 M230」の3製品をCESに合わせて発表することを明らかにしたほか、同社独自のグラフィックスAPIとなる「Mantle」の対応状況についても説明した。
同社でグラフィックスビジネスを統括するマット・スキナー副社長は「3つのゲームエンジンがMantle対応を進めており、今後ゲームデベロッパ5社から20以上のゲームタイトルが、Mantle対応としてリリースされる予定である」として、世界初となるBattle Field 4のMantle対応バージョンのデモを披露。最適化途中ではあるものの、DirectX 11版とくらべて45%のパフォーマンスアップを実現していることが示された。
スー氏は、APUがもたらす演算性能の向上により、PCの再創造が可能になるという見方を示し、同社が市場投入を計画している次期低消費電力版APUの“Mullins”を採用した超小型デスクトップPCや、タブレットをゲームデバイスに変身させる“AMD Discovery Project”などを披露した。
同氏が公開した、超小型デスクトップPCは、本体にカメラを内蔵し、テレビの上に載せて、ゲームやPC用途が楽しめるようにできるというものだ。一方、Discovery Projectは、ゲームコントローラやスピーカーを一体にしたドッグを、USB 3.0や電力供給もDisplay Port経由で行なうことができる「DockPort」を介してタブレットと接続し、最新ゲームタイトルを楽しみやすくするもので、今年のCESのInnovations Awardsを受賞している。なお、AMD関係者によれば、DockPortは、Display Port 3.0の機能の一部として正式統合されたことも明らかにされている。
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