最新GPUを搭載してパワーアップした「G-GEAR note N1582J」を試すさすがの“Maxwell”パワー(3/3 ページ)

» 2014年11月21日 17時40分 公開
[長畑利博(撮影:矢野渉),ITmedia]
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各種ベンチマークで性能をチェックしてみる

 今回評価をする機材は、N1582J-720/Eの標準構成から、SSDの容量を256Gバイトに変更して、データストレージ用の500GバイトHDDを外した構成だ。Crucial製のSSD「CT256MX100SSD1」(容量256Gバイト)を搭載してており、OSは64ビット版のWindows 7 Home Premiumを導入している。予算があれば、BTOメニューから、上位CPUのCore i7-4910MQ(2.9GHz/最大3.9GHz、4コア8スレッド、3次キャッシュ8Mバイト)を選択できる。ただし、価格は4万円以上アップすることになる(検証作業時点で4万3000円アップ)。

 逆に、下位モデルのCore i5-4210Mを選択した場合は5000円安くなる(こちらも健勝作業時点)。システムメモリは容量4GバイトのDDR3L-1600 SODIMMを2枚搭載する標準的な構成だ。BTOメニューでは8Gバイト×2枚の16Gバイトまで載せることができる。

 Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアでは、プロセッサとメモリが7.7、グラフィックスとゲーム用グラフィックスが7.8、プライマリハードディスクが7.9となった。Windows 7では評価の上限が7.9に設定されていることから、ほぼすべての項目が上限に近い数値になっている。

 PCMark 7は総合スコアが5179、PCMark 8のスコアは、Homeが3847、Creativeが4104、Workが4418、Storageが4981という結果となった。ミドルレンジのデスクトップPCと同等以上の成績だ。

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアは、7.7〜7.9とほぼすべての項目が上限に近い




PCMark 8のスコア。上からHome、Creative、Work、Storageの結果

 ストレージ性能についてはCrystalDiskMark 3.0.3bを使用して計測した。結果はシーケンシャルリードで514.1Mバイト/秒、シーケンシャルライトが348.9Mバイト/秒だった。CQ使用時のランダム4Kバイトの性能を出す4K QD32のスコアはリード時で280.9Mバイト/秒、ライト時で275.5Mバイト/秒となっている。ノートPCのシングルドライブ構成という前提で考えればトップクラスの性能といえる。

CrystalDiskMark 3.0.3bの測定結果

 3DMarkの結果は、Fire Strikeが6523、Sky Diverが18351、Cloud Gateが20715、Ice Stormが90437となった。最新GPUだけあって高いスコアを出している。加えて、ゲームタイトルを使ったベンチマークテストとして「ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」でも計測してみた。「最高品質(解像度1920×1080ドット)」でもスコア9842の「非常に快適」という結果であった。このクラスのゲームではストレスを感じることはないだろう。

3DMarkのテスト結果。すべての項目で高い値を示している

ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編でも「非常に快適」という結果が出た

N1581Jから総合性能と汎用性がアップしたN1582J

 ベンチマーク結果をみても分かるとおり、最新のグラフィックスコア「GeForce GTX 970M」を搭載したことによってグラフィックス性能が大幅に向上した。CPUもストレージ周りの性能もノートPCとしては高速だ。一方、3Dグラフィックスの性能が高いだけに、発熱も多くなる傾向にある。高負荷をかけ続けた場合、ファンが高速回転するため動作音はそれなりに聞こえてくる。

 従来モデルのN1581Jとは方向性の違う部分もある。例えば、N1581Jではゲーマー向けキーボードやネットワークチップを採用してゲームに特化した構成であったのに対して、N1582Jでは有線LANのコントローラがRealtek製になっていること、キーボードレイアウトも一般的な大画面ノートPCに近い仕様に戻っている。一方で、IEEE 1394やeSATAなどインタフェースの種類が増えていることから、従来モデルよりも多用途に使えるモデルといえるだろう。

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