アップルは12月8日、App Storeの年間ランキング「Best of 2014」を発表しました。今年のトップセラーや人気作品、スタッフのおすすめアプリが紹介されています。
誰でも簡単にタイムラプス撮影ができ、動画のシェアも手軽なカメラアプリ。
毎月1枚、成長する子供の写真をカレンダーにして、手紙のように両親に送ることができるアプリ。
Mac版と同様の機能性を持つ画像編集アプリ。MacとiPad間のシームレスな連係も特徴。
写真と動画を使って物語を作成できるアプリ。
App Storeの特設ページに掲載されたその他のベストアプリも合わせて見てみると、人気アプリの今年のトレンドが見えてきます。
まずは「写真/ビデオ」カテゴリ。「Facetune」のような美顔加工系や、「Waterlouge」のようなハイセンスなフィルター系は、2013年に引き続き人気のようです。
そういった写真加工に加え、今年はビデオの編集・加工アプリも増加。6秒の動画を共有する「Vine」の登場以降、ビデオがSNSで共有される機会が増えたためでしょうか? 「Hyperlapse from Instagram」や「Cinematic」のように、手軽に魅力的なショートムービーを作ることができるアプリが人気を博しました。
また、撮影機能がより進化し、精度も上がったことで、撮影時のちょっとした不満を解消するアプリも増えました。「Camu」のオートモードでは、動きが止まるタイミングでシャッターが切られるなど、細かな設定が可能に。来年はどんな機能が増えるでしょうか?
「ニュース」カテゴリでは、ユーザーの興味関心に合わせたニュースを集めるニュースキュレーションアプリが急成長した1年でした。ニールセンの調査によると、2014年1月から10月までの間にニュースキュレーションアプリの利用者は2倍以上増えたとのこと。
そんなキュレーション戦国時代の生き残りをかけ、ユニークな特徴のアプリが続々登場しました。「カメリオ」は約300万テーマ、6000メディアの膨大なソースからニュースフィードを作成可能です。「ハッカドール」は、アニメ・ゲーム・マンガなどサブカルニュースにフォーカス。さらに記事を呼んで貯めたポイントでゲームができたり、商品購入ができるなど、ニュースアプリを超えた独自の機能が搭載されています。今後、特色のないアプリは淘汰されていくのかもしれませんね。
「ゲーム」カテゴリでは、PCや家庭用ゲーム機のレベルに迫るほどの、ハイクオリティなゲームアプリがヒットしました。戦車バトルゲームの「World of Tanks Blitz」では、PC版と遜色ないほどのオンラインマルチを実現。「MONSTER HUNTER 2nd G」のグラフィックスや、Wi-Fiによるオンライン協力プレイもさらに向上しました。
その一方で、小さな画面でスキマ時間に遊べる、従来のiOSライクなゲームも根強い人気。2014年のベストゲームに選ばれた「Threes!」や、幾何学模様を使った「Monument Vally」は、シンプルなルールのパズルゲームです。しかしどちらもデザインとサウンドを磨きこみ、独自の世界観を作り上げ、プレーヤーを魅了しました。
App Store上にはiOSアプリが約130万あり(2014年9月時点)、それらが私たちの毎日をより楽しく、豊かにさせてくれました。来年はどんなアプリが登場し、私たちにどんな生活をもたらしてくれるでしょうか?
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