アップルの「Best of 2014」で分かるアプリのトレンド週末アップルPickUp!

» 2014年12月12日 20時57分 公開
[らいら,ITmedia]

 アップルは12月8日、App Storeの年間ランキング「Best of 2014」を発表しました。今年のトップセラーや人気作品、スタッフのおすすめアプリが紹介されています。

「Best of 2014」を見れば、2014年のアプリのトレンドが見えてくる?

iPhone部門

  • 今年のベストアプリ:「Hyperlapse from Instagram」(無料)

誰でも簡単にタイムラプス撮影ができ、動画のシェアも手軽なカメラアプリ。

  • 次点:「レター礀両親が喜ぶ子ども写真カレンダー」(無料)

毎月1枚、成長する子供の写真をカレンダーにして、手紙のように両親に送ることができるアプリ。

iPad部門

  • 今年のベストアプリ:「Pixelmator」(1000円)

Mac版と同様の機能性を持つ画像編集アプリ。MacとiPad間のシームレスな連係も特徴。

  • 次点:「Storehouse – Visual Storytelling」(無料)

写真と動画を使って物語を作成できるアプリ。

※アプリの価格は執筆時点のものです。購入の際は必ずApp Storeでご確認ください。

 App Storeの特設ページに掲載されたその他のベストアプリも合わせて見てみると、人気アプリの今年のトレンドが見えてきます。

 まずは「写真/ビデオ」カテゴリ。「Facetune」のような美顔加工系や、「Waterlouge」のようなハイセンスなフィルター系は、2013年に引き続き人気のようです。

 そういった写真加工に加え、今年はビデオの編集・加工アプリも増加。6秒の動画を共有する「Vine」の登場以降、ビデオがSNSで共有される機会が増えたためでしょうか? 「Hyperlapse from Instagram」や「Cinematic」のように、手軽に魅力的なショートムービーを作ることができるアプリが人気を博しました。

 また、撮影機能がより進化し、精度も上がったことで、撮影時のちょっとした不満を解消するアプリも増えました。「Camu」のオートモードでは、動きが止まるタイミングでシャッターが切られるなど、細かな設定が可能に。来年はどんな機能が増えるでしょうか?

 「ニュース」カテゴリでは、ユーザーの興味関心に合わせたニュースを集めるニュースキュレーションアプリが急成長した1年でした。ニールセンの調査によると、2014年1月から10月までの間にニュースキュレーションアプリの利用者は2倍以上増えたとのこと。

ニュース・キュレーションアプリTOP5の利用者数推移。ニールセンの調査より引用

 そんなキュレーション戦国時代の生き残りをかけ、ユニークな特徴のアプリが続々登場しました。「カメリオ」は約300万テーマ、6000メディアの膨大なソースからニュースフィードを作成可能です。「ハッカドール」は、アニメ・ゲーム・マンガなどサブカルニュースにフォーカス。さらに記事を呼んで貯めたポイントでゲームができたり、商品購入ができるなど、ニュースアプリを超えた独自の機能が搭載されています。今後、特色のないアプリは淘汰されていくのかもしれませんね。

 「ゲーム」カテゴリでは、PCや家庭用ゲーム機のレベルに迫るほどの、ハイクオリティなゲームアプリがヒットしました。戦車バトルゲームの「World of Tanks Blitz」では、PC版と遜色ないほどのオンラインマルチを実現。「MONSTER HUNTER 2nd G」のグラフィックスや、Wi-Fiによるオンライン協力プレイもさらに向上しました。

2014年のベストゲームに選ばれた「Three!」(画面=左)と、ミステリアスなパズルゲーム「Monument Valley」(画面=右)

 その一方で、小さな画面でスキマ時間に遊べる、従来のiOSライクなゲームも根強い人気。2014年のベストゲームに選ばれた「Threes!」や、幾何学模様を使った「Monument Vally」は、シンプルなルールのパズルゲームです。しかしどちらもデザインとサウンドを磨きこみ、独自の世界観を作り上げ、プレーヤーを魅了しました。

 App Store上にはiOSアプリが約130万あり(2014年9月時点)、それらが私たちの毎日をより楽しく、豊かにさせてくれました。来年はどんなアプリが登場し、私たちにどんな生活をもたらしてくれるでしょうか?

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  4. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  5. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  6. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  7. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. ゼロからの画像生成も可能に――アドビが生成AI機能を強化した「Photoshop」のβ版を公開 (2024年04月23日)
  10. MetaがMR/VRヘッドセット界の“Android”を目指す 「Quest」シリーズのOSを他社に開放、ASUSやLenovoが独自の新ハードを開発中 (2024年04月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー