“小型PC+ワイヤレス液晶”の新スタイルPC登場、第5世代Coreの高性能モバイルノートも――富士通「FMV」春モデルの見どころ2015年PC/タブレット春モデル(1/2 ページ)

» 2015年01月20日 11時45分 公開
[ITmedia]

新スタイルPC「GH」など、春の新生活向けに6機種を用意

 富士通は1月20日、「FMV」ブランドで展開する個人向けPCの2015年春モデルを発表した。2015年1月23日より順次発売する。

 製品ラインアップはこれまで通り、ノートPCの「FMV LIFEBOOK」シリーズ、デスクトップPCの「FMV ESPRIMO」シリーズに分かれ、店頭向けモデルと直販サイト「富士通 WEB MART」で取り扱うカスタムメイドモデル(購入時に仕様変更が可能)を販売する。

目玉となる新スタイルPC「FMV LIFEBOOK GH」

個人向け店頭モデルのラインアップ

 店頭モデルは以下の6シリーズ6機種(カラーバリエーションも含めると計8モデル)を用意する。詳細はそれぞれの記事を参照いただきたい(製品名をクリックすると各記事へ移動)。

  • 小型デスクトップ+ワイヤレス液晶ディスプレイの新提案PC「FMV LIFEBOOK GH
  • 第5世代Coreを採用し、入力環境を改良した光学ドライブ搭載の13.3型モバイルノートPC「FMV LIFEBOOK SH
  • 第5世代Coreを採用し、キーボードを強化した13.3型コンバーチブルUltrabook「FMV LIFEBOOK TH
  • OSとOfficeを最新版にしつつ、ハードウェアスペックは抑えた13.3型エントリーUltrabook「FMV LIFEBOOK UH
  • CPUを変更し、バッテリーを増量した15.6型エントリーノートPC「FMV LIFEBOOK AH
  • ソフトウェアを最新版にした21.5型の液晶一体型PCエントリーモデル「FMV ESPRIMO FH
「FMV LIFEBOOK GH」(写真=左)、「FMV LIFEBOOK SH」(写真=右)
「FMV LIFEBOOK TH」(写真=左)、「FMV LIFEBOOK UH」(写真=右)
「FMV LIFEBOOK AH」(写真=左)、「FMV ESPRIMO FH」(写真=右)

 この中で目玉機種となるが、新シリーズの「FMV LIFEBOOK GH(GH77/T)」だ。小型デスクトップPCにワイヤレスのタッチパネル付き15.6型フルHD液晶ディスプレイを組み合わせた新スタイルのPCで、ディスプレイをタブレットのように使って、家庭内のさまざまな場所から据え置きPCの高パフォーマンスを利用できる。

 GH77/Tは合体させてデスクトップPCのように利用する「パソコンスタイル」、分離してタブレット感覚で楽しむ「タブレットスタイル」、そしてサイドボードなどに置いて通りがけに写真を見るような「ボードスタイル」という3つのスタイルを提案している。

 PC本体には人の動きを感知する焦電センサーを内蔵し、近づくだけで写真や動画を映したり、クラウドサービス(MyCloud)のコンテンツを表示でき、ボードスタイルをフォトフレームのように使える。家庭内LANにつながったレコーダーの録画番組をDLNAによりワイヤレスディスプレイで視聴することもできる。

 また、内蔵のNFCポートを利用することで、NFC搭載スマートフォンの対応機種とデータ連係が可能だ。NFC搭載スマホをタッチすることで、GH77/Tで表示していた動画やWebサイトのURLをスマホの画面に切り替えたり、スマホ内の写真データをGH77/Tへ取り込むことができる。

 小型のデスクトップPC本体は4コア/8スレッド対応のCore i7-4712HQ (2.3GHz/最大3.3GHz)、8Gバイトメモリ、そして1TバイトHDDを2台搭載し、ミラーリング(2重化)によって自動的にユーザーのデータを保護する仕組みだ。Blu-ray Discドライブも内蔵している。

 光学ドライブ搭載の13.3型モバイルノートPC「FMV LIFEBOOK SH(SH90/T)」と13.3型コンバーチブルUltrabook「FMV LIFEBOOK TH(TH90/T)」は、いずれも最新CPUの第5世代Core(開発コード名:Broadwell)を採用し、入力環境を改良している。SH90/Tはタッチパッドの下にNFCポートも追加した。

 13.3型Ultrabook「FMV LIFEBOOK UH(UH55/T)」、15.6型ノートPC「FMV LIFEBOOK AH(AH42/T)」、21.5型の液晶一体型PC「FMV ESPRIMO FH(FH52/T)」はいずれもエントリークラスに位置する製品で、マイナーチェンジモデルとなる。

 なお、富士通独自のクラウドサービス「MyCloud」には、新機能「MapMark」を追加。Webブラウズ中に気になったショップなどを見つけたら、MapMarkへ登録ボタンを押すと、マイスポットとして地図データに登録され、自分だけの地図を作ることができる。この際、富士通独自の言語解析技術により、Webページ内の住所を自動で認識・抽出し、地図上に登録することが可能だ。スマホからのWebページ登録にも対応する。

 この地図では「るるぶDATE」(JTBパブリッシング)が提供する約1万件の情報がおすすめスポットとして利用でき、登録した場所に近づいた際にジオフェンシングを用いて、スマホの専用アプリに通知するといった機能も持つ。ルートプランの作成や、作成したプランの共有も行える。

個人向けカスタムメイドモデルのラインアップ

 富士通 WEB MARTで販売するカスタムメイドモデルは、以下の2シリーズ2機種が新製品だ。いずれも3年間無償保証が標準で付与され、基本スペックやサポートメニューを購入時に選べる。

  • FMV LIFEBOOK SHシリーズがベースの「WS1/T
  • FMV LIFEBOOK THシリーズがベースの「WT1/T

 WS1/Tは第5世代Core i7や256GバイトSSD、Blu-ray Discドライブ、ノングレア液晶ディスプレイ、Officeのエディション(非搭載も可)。64ビット版Windows 8.1 Pro Update、WT1/Tは256GバイトSSD、Officeのエディション(非搭載も可)など、店頭モデルにない構成を選択可能だ。保証内容の拡張(水こぼしや落下、落雷、火災など)、サポート期間の延長(5年)にも対応する。

継続販売される店頭/カスタムメイドモデル

 なお、以下の店頭モデル(タブレットのARROWS Tabシリーズ含む)は、従来モデルを継続販売する。

 同様に以下のカスタムメイドモデルも継続販売だ。

  • ARROWS Tab QHシリーズでQH55/Sベースの「WQ1/S
  • FMV LIFEBOOK AHシリーズの「WA2/S」「WA1/S
  • FMV LIFEBOOK UHシリーズの「WU1/S
  • FMV ESPRIMO WHシリーズの「WW1/S
  • FMV ESPRIMO FHシリーズの「WF2/R」「WF1/S
  • FMV ESPRIMO DHシリーズの「WD2/S

富士通 LIFEBOOK GH 富士通 FMV LIFEBOOK SH

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