“Fiji”と“HBM”の実力を「Radeon R9 Fury X」で知るこれが“4096”の性能だ(3/5 ページ)

» 2015年06月30日 17時33分 公開
[石川ひさよしITmedia]
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肩を並べた……といってもよい……のか?

 ベンチマークテストは、Core i7-4790K(4GHz/最大4.4GHz、4コア8スレッド、3次キャッシュメモリ8Mバイr)とIntel Z97 Expressチップセット搭載マザーボードをベースとした。GPUの比較対象には、Radeon R9 290X、および、GeForce GTX 980 Tiを用意している。Radeon R9 290Xについてはリファレンスカードではなく、オリジナルクーラーを搭載したオーバークロックモデル「ASUSTek R9290X-DC2OC-4GD5」を用いている。コアクロックは定格の1000MHzに対して1050MHz、メモリクロックは定格の5GHzに対して5.4GHzとなる。

 3DMarkのOverallは、スコアが安定するCloud Gate以降を見ると、GeForce GTX 980 Tiを上回ることはなかったもののその差は小さく、Radeon R9 290Xに対してはとくに4K解像度では1000ポイント以上引き離す結果となった。注目したいのは、4K設定におけるGraphicsスコアで、GeForce GTX 980 Tiを70ポイント程度上回る値を示した。

3DMark v1.3.708(Overall)

3DMark v1.3.708(Graphics)

3DMark v1.3.708(Physics)

3DMark v1.3.708(Combined)

 Unigine Heaven Benchmarkは、ややクセのある傾向を示している。Radeon R9 Fury XとRadeon R9 290Xは低解像度でスコアが頭打ちになる。しかし、解像度が4Kになると、Radeon R9 Fury XとGeForce GTX 980 Tiとの差は2fps程度となる。とはいえ、フレームレート自体も低いので、2fpsといってもスコアの10%に相当する。

Unigine Heaven Benchmark 4.0(Quality:Extreme)

 ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマークは、DirectX 11の最高品質で検証した。全体的に見ればUnigine Heavenと似た傾向を見せているが、Radeon R9 Fury Xは、Radeon R9 290Xと比べると大きくスコアを伸ばしている。ここでも4K時のスコアとフレームレートで、Radeon R9 Fury Xならば、4Kでも30fpsを超え、「快適」という評価を得た。Radeon R9 290Xは30fpsをやや割り込んでいるので、「やや快適」という評価にとどまる。なお、40fps近くとなるGeForce GTX 980 Tiは「とても快適」という評価だ。

ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク(Quality:最高品質)

ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク(Quality:最高品質)

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