(1)USBが2つ同時に使えるってホント?――「Surface 3(4G LTE)」をSurface Pro 3ユーザーがチェックした
(2)“Atomは遅い”はもう古い?――「Surface 3(4G LTE)」の性能を見極める
(3)Surface Pro 3より薄型軽量でもバッテリーは長持ち?――「Surface 3(4G LTE)」のスタミナを検証する
(4)Surface Pro 3と比較して気づいた進化点とは?――「Surface 3(4G LTE)」のType Coverに迫る
(5)Atom x7はゲームで“熱く”なる?――「Surface 3(4G LTE)」の3D描画性能と発熱をチェック
本連載の第2回でお伝えしたように、3DMarkのベンチマークテスト結果から、「Surface 3」に採用されたAtom x7-Z8700(開発コード名:Cherry Trail)は、前世代モデルのAtom Z3745(開発コード名:Bay Trail)から3D描写性能が約2倍にアップしている。
となると「ゲームも結構いけちゃうのでは?」と淡い期待を持ってしまうもの。もしSurface 3で3Dゲームがそれなりに動くなら、気軽に持ち運べるゲームマシンとしても活躍するのではないだろうか。
まずはSurface 3でPCゲームの各種ベンチマークソフトを動かしてみた。用意したのは「FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」「FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼア ベンチマーク」「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」「モンスターハンターフロンティア ベンチマーク【大討伐】」「討鬼伝 極 ベンチマーク」「バイオハザード6 ベンチマークソフト」「ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版」「ストリートファイターIV ベンチマーク」の8種類だ。
いずれもグラフィックス設定は可能な限り最低を選択。それぞれのベンチマークテストは連続で行うのではなく、毎回Surface 3本体がクールダウンしてから実施した。
グラフィックス設定は標準品質(ノートPC)で、解像度は1280×720ピクセルのフルスクリーン表示とした。スコアは1331(設定変更が必要)だった。
グラフィックス設定は標準品質(ノートPC)で、解像度は1280×720ピクセルのフルスクリーン表示とした。スコアは2282(普通)だった。
グラフィックス設定は低品質、解像度は1280×720ピクセルでフルスクリーン表示とした。スコアは3991、評価は「普通」となった。
解像度は1280×800ピクセルで(グラフィックス設定項目なし)、スコアは1298となった。一見スムーズに動作するが、描写が重くなると動作は厳しくなる。
解像度は1920×1080ピクセルでフルスクリーン表示、グラフィックス設定はすべて低とした。平均フレームレートは7.6となり描写はスローでカクカク。ゲームをプレイするにはちょっと荷が重すぎる。
グラフィックス設定はアンチエイリアスオフ、モーションブラーオフ、影品質低、テクスチャ品質低、画面クオリティ低で、解像度は1280×800ピクセルとした。FPSは7〜8で推移し、スコアは844、ランクはDという結果に。描写は常にカクカクでプレイどころではない。こちらも少しむちゃしすぎた結果に。
グラフィックス設定は簡易描画設定を最低のレベル1、解像度は1280×720ピクセルでフルスクリーン表示とした。低めの設定が効いたのか、ゲーム映像のグラフィックスはチープながらも動作はスムーズ、ゲームを最低限プレイする程度の動作は確保できた。
グラフィックス設定は背景の品質のみ高、ほかはすべて低、ディスプレイの垂直同期はオフ、解像度は1280×720ピクセルでフルスクリーン表示とした。結果は平均45.52FPS、スコアは9575でランクは「C」(プレイできる環境)となった。
以上の結果から、Atom x7で3D描写性能が前世代から約2倍に向上したとはいえ、Surface 3で3Dゲームをプレイするのは非常に厳しいという結果となった。環境設定でグラフィックスを最低にしたということもあり、スコアがよかったゲームタイトルもいくつかあったが、あくまでベンチマークテストスコアのため、実プレイでは快適に遊べるとは限らない。ゲームをプレイする目的で購入を検討する機種ではないことは明らかだ。
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