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» 2016年03月02日 06時00分 UPDATE

2in1より魅力的?:「VAIO Z」クラムシェルモデル徹底検証――性能だけでなく使い勝手も最上級か (1/5)

タブレットへの変形機構は不要というユーザーの声に応えて追加された「VAIO Z」クラムシェルモデル。スペック表では分からない使い勝手に迫る。

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

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ココが「○」
・打ちやすく静かなキーボード
・非光沢で高画質なディスプレイ
ココが「×」
・USB Type-Cは非搭載
・SIMフリーモデルも欲しい

「やっぱりクラムシェルノートが最高」というユーザーへ

 13型クラスでは突出した性能を誇るVAIOの最上位モバイルノートPC「VAIO Z」が、待望のモデルチェンジを果たした。2016年2月に発売された新モデルは、基本的なボディーの設計を先代モデルから受け継ぎつつ、TDP(熱設計電力)が28ワットの第6世代CoreやNVMe対応の高速なPCIe SSDを初採用するなど、基本スペックを大幅に強化している。

 製品ラインアップを2ラインに分けてきたのも見逃せない。VAIOノート独自のマルチフリップ変形機構、タッチ対応ディスプレイ、デジタイザスタイラス(筆圧ペン)を採用した従来型の「フリップモデル」と、それらを省略した新型の「クラムシェルモデル」を用意している。クラムシェルモデルはフリップモデルから変形機構や一部機能を省いたことで、価格を抑えつつ、ボディーを軽量化しているのがポイントだ。

 前回はそのパフォーマンスとバッテリー駆動時間、ボディーの放熱設計をじっくりテストしたが、今回はインタフェースやキーボードなどの入力環境、ディスプレイの画質などをまとめてチェックしていこう。

VAIO Zクラムシェルモデル 「VAIO Z」のクラムシェルモデル。変形機構がなく、ディスプレイはタッチ非対応(表面は非光沢)だ

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インタフェースは無難な仕上がり、USB Type-CやLTEは非対応

 VAIO Zクラムシェルモデルの端子類は、ボディーの左右に分けて搭載。右側面にはUSB 3.0ポートを2基装備し、そのうち1基が電源オフでの充電に対応する。左側面にはSDメモリーカードスロット(SDXC/UHS-I対応)、ヘッドセット(ヘッドフォン/マイク兼用)端子、HDMI出力、ACアダプター接続用のDC入力が並ぶ。液晶ディスプレイの上部には、92万画素のインカメラを内蔵している。

 フリップモデルではこれらに加えて、背面に音量調整ボタンを備えているほか、底面(タブレットモードでの裏面)に799万画素のアウトカメラも追加し、加速度、ジャイロ、地磁気の各種センサーも盛り込んでいる。なお、先代モデルのカメラはExmorブランドだったが、新モデルは2ラインともExmorブランドではなくなった。

 個人向けの薄型軽量ノートPCとしては十分な装備だが、ビジネス用途では「VAIO S13」にある有線LAN端子がないこと、ディスプレイ出力がHDMI(4K/30Hz)に限られること、盗難防止ロック用ポートがないことに注意したい。また、「VAIO S11」で採り入れられたThunderbolt 3/USB 3.1 Type-Cポートがなく、SDメモリーカードスロットが最新の高速規格であるUHS-IIに非対応という点も、フラッグシップモデルという位置付けを考えると少々惜しい。

 通信機能についてはIEEE802.11a/b/g/n/acの無線LAN、Bluetooth 4.1を標準装備する。ここも欲を言えば、VAIO S11で導入されたSIMロックフリー対応LTEを盛り込んでほしかったところだ。この辺りは、ボディーの基本設計を先代モデルから受け継いでいる影響が出ている(その代わり、価格はスペックの割にフリップモデルより抑えられている)。

 内蔵ステレオスピーカーは、先代モデルの仕様を継承。プレゼンテーションでの利用を意識し、大きな会議室でも外付けスピーカーなしで済む音量を目指して設計されている。実際に聞いてみるとかなりパワフルで、最大音量でも不快な音割れやひずみなどは感じない。モバイルノートPC内蔵のスピーカーとしては、低音域も比較的しっかりしており、エンターテインメント用途にも十分対応できる。

天面 左がクラムシェルモデル、右がフリップモデルの天面(以下同)。クラムシェルモデルは天面の折れ線がなく、VAIOロゴが中央に移動している。VAIOロゴは物理的に彫り込まれており、傾斜部分(C面)がダイヤモンドカット加工されており、光の反射でキラキラと輝く。左はCore i7+16GBメモリのハイスペック構成のみで選択できる特別オプションの「勝色ダブルアルマイト仕様」で、VAIOロゴのC面が青紫に輝いている
底面 底面のデザインは共通化されており、手前側にステレオスピーカー、ヒンジ部あたりに多数の通風口が設けられている。フリップモデルのみ、中央部にタブレットモードでアウトカメラとなる799万画素カメラを装備している。これはクラムシェルモデルでは省かれている
前面 前面のデザインは全く変わらない。本体サイズはどちらも約324.2(幅)×215.3(奥行き)×15〜16.8(高さ)ミリだ。ちなみに、重量はフリップモデルが先代モデルより約10グラム重い約1.35キロなのに対し、クラムシェルモデルは約1.17キロと、約180グラム軽い
背面 背面の厚さも同様だ。フリップモデルのみ、タブレットモードでの利用を想定した音量調整ボタンが用意されている。クラムシェルモデルにボタンはない
左側面 左側面の端子類は両モデルで共通だ。手前側からSDメモリーカードスロット(SDXC/UHS-I対応)、ヘッドセット(ヘッドフォン/マイク兼用)端子、HDMI出力、そして一番奥にACアダプター接続用のDC入力がある
右側面 右側面も同一のデザインだ。USB 3.0ポートが2基あり、奥側は電源オフチャージに対応する。電源ボタンも右側面にある

 付属のACアダプターは、実測でのサイズは39(幅)×105(奥行き)×26(高さ)ミリ(突起部を除く)、ACケーブルを含めた実測での重量が211グラムと小型軽量で携帯しやすい。

 ACアダプターはUSB Type-Bコネクタ(5ボルト/1アンペア)を装備しており、スマートフォンやワイヤレスルーターを一緒に充電可能だ。丸型のDCコネクタは装着時にグラグラするように思えるが、ケーブルを引っ張られるとすぐに外れるよう、わざとそのように作られている。付属品に至るまで、こうした配慮がしっかりなされているのはうれしい。

ACアダプター 付属のACアダプターは小型軽量だ。USB Type-Bコネクタ(5ボルト/1アンペア)を装備しており、携帯機器を一緒に充電できる。丸型のDCコネクタは独特の形状で、力がかかるとすぐに外れる
排気口 一般的なCore iプロセッサ搭載モバイルノートPC(TDP 15ワット)より発熱で不利になるTDP 28ワットのパワフルなCPUをしっかり放熱するため、底面、左右の側面、そしてディスプレイのヒンジ部分にも通風口を設けている

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