米Appleのティム・クックCEOは白いバンドの「Apple Watch」を、米Googleのスンダー・ピチャイCEOは(少なくとも2015年のGoogle I/Oでは)Android Wear搭載の「Moto 360」を左手首に着けています。
そして、米Microsoftのサティア・ナデラCEOが着用しているのはもちろん、同社の「Microsoft Band」です。日本では未発売ですが、Microsoftは腕時計型のウェアラブル端末としてMicrosoft Bandを展開しています。
かつて、スティーブ・バルマーさんがMicrosoftのCEOだったころ、全社大会に従業員が持ち込んだiPhoneをはたき落としたという逸話がありますが、マルチプラットフォーム化を推進するナデラCEOはそんなことはしそうにありません。
そこで、3月30日に開催されたMicrosoftの年次開発者会議「Build 2016」の初日の基調講演で、もしかしてApple Watchをして登場する人がいるんじゃないかと、期待して登壇者の左手首を全員チェックしてみました。
最初に登場したナデラCEOは前述のように、Microsoft Bandです。
次のテリー・マイヤーソンさんは上級副社長なので、やはりMicrosoft Bandです。
次にWindows 10の手書き入力機能「Windows Ink」のデモで登場したのは、コメディ俳優のような見た目のプロダクトマネジャー、ブライアン・ローパーさん。何も腕に巻いていません。それにしても登壇者にシンプルな服装が多い中、独特のオシャレ感覚です。
次に登場したケヴィン・ギャロ副社長は、しっかりMicrosoft Bandを装着しています。
Xboxの責任者、フィル・スペンサーさんは、長袖でずっと左手をジーンズのポケットに入れたままだったのでよく分かりませんでした。
Xboxのエンジニアリングマネジャー、アシュレイ・スペイチャーさんも長袖でよく見えませんでしたが、何もしていないようでした。
「HoloLens」の紹介をしたテクニカルフェローのアレックス・キップマンさんも長袖で手首が見えずじまい。そして、HoloLens開発キットの実物を持ってきたクドー・ツノダ副社長は、円形文字盤の時計を。まさかMoto 360ではないと思いますが……よく分かりません。
後は以下の通りです(○はMicrosoft Band、?は不明、×は何もしていない)。
というわけで、さすがにApple Watchをしてステージに上がった人はいませんでした。そして、Microsoftから登壇した14人のうち、5人がMicrosoft Bandユーザーでした。着用率は約36%です。
ちなみに2日目の基調講演はちゃんとチェックしなかったのですが、スコット・ガスリー上級副社長はMicrosoft Bandをしていた一方、上級副社長でもチー・ルーさんは何も着けていませんでした。
5月のGoogle I/Oと6月(であろう)AppleのWWDCでも、つい左手首に目がいっちゃいそうです。
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