WWDC 2016では何が発表される? キーノート前に見ておきたい直前まとめアップルPickUp!

» 2016年06月13日 11時47分 公開
[らいらITmedia]

 米Appleの世界開発者会議、WWDC 2016がいよいよ目前に迫ってきました! 6月13日(日本時間14日午前2時)の基調講演はライブストリーミング配信が予定されており、視聴ページもすでにオープン。カラフルな文字で彩られた「Hello, WWDC16.」がインパクト大です!

Hello, World.をもじった「Hello, WWDC16.」

 配信はiOS端末、MacのブラウザSafari、Apple TVに加えて、Windows 10のWebブラウザEdgeでも視聴可能。今年はOS X、iOS、watchOS、tvOSと4つの次期OSについて発表される見込みのため、基調講演は盛りだくさんの内容になりそうです。翌日の仕事に支障が出ないよう、いったん仮眠を取っておいたほうがいいかも……。

 林信行氏によるインタビュー記事ではApp Storeが大幅リニューアルされることが判明しましたが、その他にもさまざまなうわさが海外メディアから届いています。

キーノートの会場はBill Graham Civic Auditorium

メインは4つのOS、音楽関連サービスのリニューアルも?

 次期Mac用OSに関しては、音声アシスタントのSiriが搭載されるうわさがあります。実はOS X 10.10「Yosemite」以降のMacでは、アクセシビリティの一つとしてすでに音声入力コマンド機能が搭載されており、Siriの声の主であるKyotoとOtoyaは実装済み。ここ数年OS XにSiriを搭載する話はありましたが、「Hey, Siri」機能を含め、ようやく10.12で実現するものと思われます。Siriを好きなユーザーだけでなく、目が不自由な人や肢体不自由者を含めた幅広いユーザーにとってより身近なOSになりそうです。

音声入力コマンド機能のほか、音声入力やテキスト読み上げ機能も搭載されているOS X。音声機能関連はまとめてSiriが担うことになるのかも

 また名称が「OS X」から「Mac OS」へ変わる可能性もある模様。理由はiOSの次期バージョンが「iOS 10」となることで呼び名の被りを防ぎたいため、一般ユーザーにもより分かりやすい名称にするためと言われています。バージョン10.7のLionまでは「Mac OS X」だったので以前の名称っぽいですが、他OSと統一感を出すなら「ハードウェア名(小文字)+OS」のルールを適用させて「macOS」表記だよね、というMacRumorsの見解は割とあり得ると思います。

 一方、iOSでは「ミュージック」アプリのテコ入れが期待されています。というより、iTunes、Apple Musicを含めた音楽関連サービス全体で、デザインが大幅にリニューアルされるともっぱらのうわさ。Apple Musicがリリースから1年が経ったことですし、アプリはよりシンプルに、分かりやすく改善されるものと思われます。

ミュージックアプリの「New」タブにアクティビティプレイリストがあるのは違和感がありますしね

 watchOSとtvOSに関しては特にピックアップするほどの大きな予測はなし。機能の見直しや安定性の向上などが期待されます。最近のイベントでは毎回Apple Payのコーナーがあるので、今回も何かしらの発表はあるかもしれません。

お待ちかねのアレは?

 WWDCは開発者向けのイベントなので、基調講演でも例年ソフトウェアに関する発表が大半を占めます。しかし今年はみんなお待ちかねの! 新MacBook Proが発表されるかもしれません。

 KGI証券のアップルアナリストMing-Chi Kuo氏は、新しいMacBook Proはより薄くなり、ファンクションキーは有機ELタッチバーに置き換わり、Touch IDをサポートするとレポート。「Cult of Mac」は流出したリーク画像をもとに、4つのUSB-Cポートとヘッドフォンジャックが搭載されていることを伝えていますが真実はいかに。買い替えを検討中のユーザーは、念のため来週の基調講演まで購入を待ったほうがいいかもしれませんね。

 たくさんのサプライズが期待される2016年のWWDC。参加予定の開発者は気をつけていってらっしゃいませ! 筆者もすでに日本を出発し、サンフランシスコからWWDC16をレポート予定です。発表内容的に難易度が高くスケジュールもキツいため、記者は死ぬほど大変らしいですが期待感もいっぱい。それでは現地からの速報記事をお楽しみに!

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