新型「Surface Pro」発表 歴代最高スペック最軽量、LTEモデルも登場

» 2017年05月23日 21時05分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 米Microsoftは5月23日(上海時間)、中国・上海で開催したイベントで、Windows 10 Proを搭載する新型タブレット「Surface Pro」を発表した。「Surface Pro 4」の後継モデルとして見た目を継承しながら、800以上の新設計パーツを採用。歴代で最高スペックに仕上げたという。6月15日に各国で発売する。価格は799.99ドルから。日本での発売は未定。

photo 新しい「Surface Pro」

 今回から製品名のナンバリングが廃止され、「new Surface Pro」と表現している。

 プロセッサは第7世代Core(開発コード名:Kaby Lake)を搭載し、ラインアップはm3、i5、i7の計3モデル。「Surface Pro 3」に比べてパフォーマンスは3.5倍高速化、バッテリーは最大13.5時間(Pro 4は9時間)駆動するという。m3とi5モデルは冷却用ファン非搭載で、i7モデルもファンの騒音を最大18デシベルに抑えた。「家族の映画鑑賞を邪魔しない」(同社)という。

 ディスプレイは、Pro 4と同様の12.3型(2736×1824ピクセル、267ppi)PixelSenseを搭載。新たに色表現を強化しているという。

 同時に登場した新型のペンデバイス「Surface Pen」は、4096段階の筆圧検知(Pro 4は1024段階)とチルト(傾き)検知に対応。レイテンシ(遅延)を21ミリ秒まで抑えることで、従来モデルよりも2倍以上の精度を実現したという。ダイヤル型デバイス「Surface Dial」も画面上に置いて利用できる。

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photo 新しい「Surface Pen」は計4色
photo ペンの傾き状態を検知できるようになった
photo ダイヤル型デバイス「Surface Dial」を画面上に置いて使える
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The new Microsoft Surface Pen
photo 丸みを帯びた、本体のふち部分

 新型Surface Proの本体サイズは292(幅)×201(奥行き)×8.5(高さ)ミリ、重さはm3モデルが768グラム、i5モデルが770グラム、i7モデルが784グラム。本体の角やふちには、丸みをもたせた。

 背面に備えるキックスタンドは、最大165度まで開く新型ヒンジを搭載。同シリーズの一体型PC「Surface Studio」のように、画面を大きく寝かせてペン入力が行える。

photo キックスタンドを最大まで開いたところ

 周辺機器「Surface Pro Signature Type Cover」(キーボード付きカバー)は、「Surface Laptop」のキーボード部分を意識したアルカンターラ素材を採用。カラーバリエーションはブルゴーニュ(赤系)、プラチナ、コバルトブルーの計3色。さらにアルカンターラ素材ではないブラックモデルも用意する。

photo 左からブルゴーニュ(赤系)、プラチナ、コバルトブルー
photo アルカンターラ素材ではないブラック

 本体スピーカーは、1.6WのDolby Audio Premium対応ステレオスピーカーを搭載し、従来モデルから強化を図ったという。

 入出力ポートなど、各種インタフェースまわりはPro 4から大きな変更はなく、フルサイズのUSB 3.0ポート×1、microSDXCカードスロット×1、Surface Connect(充電用)、イヤフォンジャック、Mini DisplayPort、Cover port(タイプカバー接続用)を備える。PCやスマートフォンなどで採用が進むUSB Type-Cポートは搭載していない。

 2017年後半には、LTEモデルもラインアップに加えるという。

 本体内蔵カメラもPro 4から変更はなく、フロント側が有効800万画素、リア側は有効500万画素で、生体認証機能「Windows Hello」による顔認証機能を利用できる。

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Introducing the new Surface Pro

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