WWDC 2017での発表が期待される「Siriスピーカー」とはどんな製品?ITはみ出しコラム

» 2017年06月04日 06時00分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 いよいよAppleの世界開発者会議「WWDC 2017」が始まりますね(基調講演は日本時間の6月6日午前2時からこちらでストリーミングされます)。

 siri 1 「WWDC 2017」は開催間近

 例年WWDCでお披露目されるのは基本的にiOSやmacOSなどソフトウェアのアップデートですが、今年は春に新製品発表イベントがなかったぶん、「iPad」や「MacBook」など、久しぶりにハードウェアの発表も期待できそうです。

 中でも個人的に注目するのは「Amazon Echo」や「Google Home」、「Essential Home」のような「Siri」搭載のスマートスピーカーが発表されるかどうか。

siri 2 「Amazon Echo」(左)や「Google Home」(右)のような「Siri」搭載のスマートスピーカーが登場する?

 取りあえず、ここでは「Siriスピーカー」と呼ぶことにします。Appleということで「iHome」とか「iSpeaker」とか「i」が付く名前になるかもしれませんが、少なくとも今書いた2つは既に他の会社の製品で使われています。それに、「Apple Watch」や「AirPods」のように、最近のApple製品はあまり「i」にこだわっていません。

 このうさわの信ぴょう性が気になるところですが、複数の海外メディアがSiriスピーカーの登場を予想しています。例えば、予想的中率の高い米Bloombergのマーク・グルマンさんが「WWDCで発表される可能性が高い」と言っているので、期待していいと思います。

 仮に2017年内の発売だとして、発売時にSiriスピーカーで使えるサードパーティー製品(ソフトもハードも)をそろえておくには、WWDCで発表するのが順当です。

 というわけで、Siriスピーカーがどんなハードウェアになるのか、いろんな予測を集めてみました。

カタチは?

 ソニー・ディクソンさんによると、ずんぐりした円柱で、スピーカーらしく表面にメッシュが付いているそうです。天面は「ゴミ箱」という不名誉なあだ名の付いている「Mac Pro」のように、ちょっとくぼんでいるとも言われています。

siri 2 「Mac Pro」っぽい見た目になる?

 Essential Homeのようにディスプレイ内蔵のうわさもありましたが、少なくとも初代は簡単な操作パネルだけになりそうです。

プロセッサとかOSは?

 もしかしたら、WWDCで発表されるとうわさのAIプロセッサ「Apple Neural Engine」が搭載されるかもしれません。このプロセッサは顔認識や音声認識の機能をサポートするそうなので、Siriスピーカー必携でしょう。

 Google Homeは音声で家族を“聞き分け”て個人を特定しますが、Siriスピーカーは顔認識で“見分ける”といううわさです。顔認識するとしたら、カメラが搭載されているということにもなりますね。

 それと、AirPodsでも使っている純正Bluetoothチップ「W1」も入るでしょう。プライバシーを重視するAppleは、個人のスケジュールの問い合わせなどに対する答えを、その人が持っているiPhoneと接続して持ってくるとみられています。それならW1でサクッとペアリングする機能がほしいところです。

 OSは、iOSのバリエーションになるとか。Siriでコミュニケートするので、それが自然でしょう。AirPlayもサポートするので、Google HomeがChromecastの機能を使えるように、音楽や映像をテレビへキャストできそうです。

siri 3 「AirPlay」のサポートも

 また、せっかくのスピーカーですから、傘下のBeatsの技術も採用するとみられます。音質という点では、GoogleやAmazonよりかなり上を行けそうです。ウーファー×1、ツイーター×7で、バーチャルサラウンドサウンドだという話もあります。

 さらに、室内の音響を調べるセンサーが付いていて、それに合わせて音量を調節する機能もあるとか。

できることは?

 上記のように、Siriスピーカーはスピーカーとしての性能がかなりよさそうです。聴くのはもちろん「Apple Music」の音楽やPodcastですね。例えば「Hey Siri、音楽を流して」と言うと、顔認識で命令した人が誰かを検知して、その人のアカウントのApple Musicの音楽を流すことでしょう。

 Appleは2016年1月に「顔の表情から感情を解析する技術」を持つEmotientを買収しているので、話しかけてきた人の表情を“見て”、気分に合った音楽を選んでくれるかもしれません。

 家電操作もスマートスピーカーの仕事です。Appleの場合は当然「HomeKit」エコシステムの家電を操作します。「Hey Siri、照明を暗くして」とか。

siri 4 Siriスピーカーが出れば、「HomeKit」対応製品も増えてくる?

 AppleはSiriスピーカーとソフトウェアやハードウェアを連係させるためのSDKをリリースするとみられているので、そうすればAmazon EchoやGoogle Home同様にできること(=タスク)がどんどん増えるでしょう。

価格は?

 Amazon Echoは179.99ドル、Google Homeは129ドルです。いつもハイエンドを狙うAppleのことですから、180ドル以上(つまり2万円以上)になるのは確実でしょう。


 AppleがSiriスピーカーのようなものを開発中であることはほぼ確実です。そうしなければApple MusicやHomeKitが脅かされてしまうので、やらざるを得ないでしょう。

 WWDCではもしかしたら発表されないかもしれませんが、こうやっていろいろ想像して楽しむのもWWDCの醍醐味(だいごみ)です。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月13日 更新
  1. きょう発売の「MacBook Neo」、もうAmazonで割安に (2026年03月11日)
  2. セールで買った日本HPの約990gノートPC「Pavilion Aero 13-bg」が想像以上に良かったので紹介したい (2026年03月11日)
  3. 10万円切りMacが17年ぶりに復活! 実機を試して分かったAppleが仕掛ける「MacBook Neo」の実力 (2026年03月10日)
  4. 12機能を凝縮したモニタースタンド型の「Anker 675 USB-C ドッキングステーション」が27%オフの2万3990円に (2026年03月11日)
  5. 3万円超でも納得の完成度 VIA対応の薄型メカニカルキーボード「AirOne Pro」を試す キータッチと携帯性を妥協したくない人向け (2026年03月12日)
  6. 「MacBook Neo」を試して分かった10万円切りの衝撃! ただの“安いMac”ではなく絶妙な引き算で生まれた1台 (2026年03月10日)
  7. エンスージアスト向けCPU「Core Ultra 200S Plus」登場 Eコア増量+メモリアクセス高速化+バイナリ最適化でパフォーマンス向上 (2026年03月11日)
  8. M5 Max搭載「14インチMacBook Pro」がワークステーションを過去にする 80万円超の“最強”モバイル AI PCを試す (2026年03月13日)
  9. 新型「MacBook Air」はM5搭載で何が変わった? 同じM5の「14インチMacBook Pro」と比べて分かったこと (2026年03月10日)
  10. 高音質・良好な装着感・バッテリー交換式――JBLのフラッグシップ「Quantum 950 WIRELESS」は妥協なきヘッドセットか (2026年03月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年