「iPhone X」はホームボタン廃止 どう操作すればいい?

» 2017年09月13日 06時30分 公開
[前橋豪ITmedia]

 米Appleは9月12日(現地時間)、iPhoneのプレミアムモデル「iPhone X」(Xはテンと読む)を発表した。日本を含む世界各国で10月27日に予約を開始し、11月3日に発売する。本体の正面ほとんどを覆う5.8型の有機ELディスプレイが目を引くが、一方でiPhoneに欠かせない「ホームボタン」がなくなったのも大きな変更点だ。

iPhone X うわさの「iPhone X」が登場

 Androidスマートフォンではホームボタンがないデザインは当たり前だが、iPhoneでは使いやすさや分かりやすさを考慮して、初代からずっとホームボタンを搭載し続けてきた歴史がある。そのホームボタンがなくなった初めてのモデルとなるiPhone Xは、果たして操作がどう変わるのだろうか。

「ロック画面」の解除は?

 これまでのiPhoneはホームボタンを押すとロックが解除できたが、iPhone Xでは画面を見つめるだけで瞬時にロックが解除できる。

 ホームボタンには指紋認証機能の「Touch ID」が内蔵されていたので、パスコードを入力しなくても、ボタンを押すだけでセキュアにロックを解除できた。

 iPhone XはTouch IDが省かれているが、代わりに高度な顔認証機能の「Face ID」が搭載されているので、これを利用してパスコードの入力なしでセキュアにロックを解除できる。このFace IDは、セキュリティを高めるため、ユーザーが目を開けてiPhone Xの方を見ているときしかロックを解除しない。Touch IDは5万分の1の確率で誤認識があったが、Face IDは100万分の1に改善したという。

iPhone X 「Face ID」により、見るだけで瞬時にロック解除が可能に

 Face IDは、赤外線カメラと赤外線の投光イルミネーター、ドットプロジェクターを内蔵したTrueDepthカメラシステムで実現している。まずは3万以上の細かな目に見えないドットを顔に投写して解析することで、ユーザーの顔の精緻な深度マップを作成。ロック解除では、赤外線カメラで顔を撮影し、マップと照合することで、素早くセキュアにユーザーを認識する仕組みだ(この処理はiPhone X上で行われ、プライバシー保護のため、クラウドには流れない)。

iPhone X 赤外線カメラ、赤外線の投光イルミネーター、ドットプロジェクターを内蔵したTrueDepthカメラシステム

 写真やマスクなどを使ったなりすましを防げる他、内蔵のA11 Bionicチップによる機械学習を利用することで、メガネをかけたり、帽子をかぶったり、ひげを生やしたりしても、iPhone Xならユーザーを正しく認識できるという。もちろん、赤外線なので、暗い場所でも顔を認識できる。

「ホーム」に移動するには?

 画面を見るだけでロックは瞬時に解除されるが、ホームボタンがなくなって、どうやってホーム画面に移動すればいいのか? 答えは簡単。画面の下端に細長いバーが表示されるので、画面の1番下から上にスワイプすると、ホームに移動できる。アプリ操作中などにホームへ戻りたくなったときも同じ操作だ。

iPhone X 画面の下端に細長いバーが表示され、これがホーム画面のトリガーになる

 ちなみにこのフリック操作は、これまで「コントロールセンター」の呼び出しに使っていた(コントロールセンターはどう呼び出せばいいのかは後述)。

iPhone X 「ホーム」への移動。画面下端にある細長いバーを下から上にスワイプ
iPhone X 指の動作に合わせて、表示していた画面が小さくなりながら上に消えていき……
iPhone X おなじみのホーム画面が現れた

アプリの切り替え(マルチタスキング)は?

 これまではホームボタンをダブルクリックすると、アプリ切り替え画面が表示されていた。iPhone Xでは、画面を下から上にスワイプするとホームに戻れるが、スワイプの途中で指を止めると、開いている全てのアプリが表示された切り替え画面になる。

iPhone X 「マルチタスキング」の操作。今度も画面の下端にある細長いバーを下から上にスワイプする
iPhone X ここで指を離さず、途中でストップ
iPhone X すると、おなじみのアプリ切り替え画面になる

「コントロールセンター」を出すには?

 前述の通り、これまでは画面の下端から上にスワイプすると、コントロールセンターが表示されていた。iPhone Xでは、この動作がホームに戻るジェスチャーになったことから、コントロールセンターは画面を下にスワイプすると表示されるようになった。

 慣れないうちは、コントロールセンターを立ち上げるつもりで、ホーム画面に戻ってしまう誤操作に注意した方がよさそうだ。

iPhone X 「コントロールセンター」の表示。画面の上の方から下にスワイプする
iPhone X コントロールセンターが浮かび上がる
iPhone X 今までと逆方向のスワイプ操作になるので注意が必要だ

「Siri」はどう呼び出す?

 これまでホームボタンの長押しで呼び出せた「Siri」。iPhone Xではサイドボタンを長押しすると、Siriを呼び出せる。片手で本体を握って操作するには、こちらの方がSiriを呼び出しやすそうだ。

iPhone X サイドボタンを長押しする
iPhone X 「Siri」が呼び出せた

「Apple Pay」での支払いは?

 「Apple Pay」を使う場合は、サイドボタンをダブルクリックする。Touch IDはないため、こちらもFace IDを利用する仕組みだ。Apple Payが呼び出されたら、画面を一目見ればFace IDにより認証されて支払いができる。

 Touch IDは指紋が読み取りにくい場合があるので、Face IDが高精度に顔認識してくれるならば、操作はより手軽になるだろう。

iPhone X サイドボタンをダブルクリックする
iPhone X 「Apple Pay」が呼び出せた。認証はFace IDを利用する

関連キーワード

iPhone | Apple | Touch ID | Apple Pay | 顔認証


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月14日 更新
  1. きょう発売の「MacBook Neo」、もうAmazonで割安に (2026年03月11日)
  2. 新品は絶滅、中古は高騰──「令和にMDを聞きたい」と願った筆者が、理想の再生環境を整えるまでの一部始終 (2026年03月13日)
  3. M5 Max搭載「14インチMacBook Pro」がワークステーションを過去にする 80万円超の“最強”モバイル AI PCを試す (2026年03月13日)
  4. セールで買った日本HPの約990gノートPC「Pavilion Aero 13-bg」が想像以上に良かったので紹介したい (2026年03月11日)
  5. 12機能を凝縮したモニタースタンド型の「Anker 675 USB-C ドッキングステーション」が27%オフの2万3990円に (2026年03月11日)
  6. 3万円超でも納得の完成度 VIA対応の薄型メカニカルキーボード「AirOne Pro」を試す キータッチと携帯性を妥協したくない人向け (2026年03月12日)
  7. ワコム上位機に肉薄? 10万円で18.4型4K! 高コスパ液タブ「GAOMON Pro 19」の長所と弱点 (2026年03月13日)
  8. 「MacBook Neo」を試して分かった10万円切りの衝撃! ただの“安いMac”ではなく絶妙な引き算で生まれた1台 (2026年03月10日)
  9. 高音質・良好な装着感・バッテリー交換式――JBLのフラッグシップ「Quantum 950 WIRELESS」は妥協なきヘッドセットか (2026年03月12日)
  10. 10万円切りMacが17年ぶりに復活! 実機を試して分かったAppleが仕掛ける「MacBook Neo」の実力 (2026年03月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年