タッチキーボードが“電子ペーパー”に進化――「Yoga Book C930」登場 Coreプロセッサで処理能力も向上IFA 2018

» 2018年08月31日 03時30分 公開
[井上翔ITmedia]

 Lenovoは8月30日(中央ヨーロッパ夏時間)、ヨガスタイルの2in1 PC「Yoga Book C930」を発表した。2016年10月から日本でも販売された「Yoga Book」のコンセプトを引き継いだモデルで、タッチキーボード部分が電子ペーパー(E Ink)に進化。タッチキーボードとしてだけではなく、メモ帳やリーダーとしても使えるようになった。ヨーロッパでは9月末に発売する予定で、ドイツにおけるエントリーモデルの想定販売価格は999ユーロ(※)となっている。

※付加価値税(商品価格の19%)込みで、日本円換算で約13万円。税抜だと約839.5ユーロで、日本円換算で約11万円

(Yoga Book C930の国内販売は未定)

Yoga Book C930 Yoga Book C930

 目玉となる電子ペーパーのサイズは10.8型で、解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)で、マルチタッチ操作とペン操作に対応する。ペン操作は4096段階の筆圧検知に対応しており、モデルによっては標準で付属する(オプションとして購入も可能)。

キーボードモード 電子ペーパー部は従来のようにタッチキーボードとして使える上に……(写真は米国英語レイアウト)
メモモード メモ帳として使えて……
リーダーモード 書籍リーダーとしても使える

 CPUはCore m3-7Y30(1G〜2.6GHz)またはCore i5-7Y54(1.2G〜3.2GHz)を搭載。メインメモリは4GB(LPDDR3)を備える。内蔵ストレージは最大で256GBのSSDを搭載する。外部ストレージとして最大512GBのmicroSDXCを装着することもできる。

 メインディスプレイはQHD(2560×1600ピクセル)の10.8型IPS液晶で、電子ペーパーと同様にマルチタッチ操作と4096段階の筆圧を検知するペン操作に対応している。

ペン 純正ペン。モデルによっては付属する

 外部ポートは、電源端子とデジタル音声入出力を兼ねるUSB 3.1 Gen 1(USB 3.0) Type-C端子を本体左右に1つずつ備える。右側の端子はアナログ音声入出力にも対応している。「Dolby Atmos」のステレオスピーカーも用意している。

 バッテリー容量は4650mAh(35.8Wh)で、スタンバイ状態では最大16日以上、通常利用時で最大8.6時間稼働する(いずれもメーカー調べ)。

 Yoga Book C930には「Wi-Fiモデル」と「LTEモデル」が用意されている。Wi-Fiモデルのワイヤレス通信はIEEE 802.11ac/a/b/g/n(2.4GHz帯・5GHz帯)のWi-Fi(無線LAN)とBluetooth 4.2に対応する。

 LTEモデルでは、これらに加えて以下の規格・Band(周波数帯)のモバイルデータ通信も可能だ。SIMカードはnanoサイズとなる。LTE通信時には最大3波のキャリアアグリゲーション(CA)も利用できる(CAの可否は通信ネットワークに依存)。

  • FD-LTE:Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/18/20/26/28/29/30/66
  • TD-LTE:Band 38/39/40/41
  • W-CDMA:Band 1/2/4/5/8

 OSはWindows 10 Home(April 2018 Update適用済み)をプリインストールしている。初代Yoga Bookとは異なり、Androidモデルは用意されていない。

 ボディーカラーはIron Gray(アイアングレー)のみで、サイズは260.4(幅)×179.4(高さ)×9.9(奥行き)mm、重量は775g(Wi-Fiモデル)または799g(LTEモデル)となっている。

Iron Grey カラーは1つだけ

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