使い勝手を強化したモバイルPC「LAVIE Pro Mobile」登場 USB Type-C端子から映像出力も可能に5G対応モデルも10月以降に追加

» 2020年06月16日 11時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 NECパーソナルコンピュータは6月18日、13.3型モバイルノートPC「LAVIE Pro Mobile」の2020年夏モデルを発売する。想定販売価格は店頭販売モデルが18万9000円(税別、以下同)からで、同モデルをベースとする直販モデル「LAVIE Direct(PM)」の最小構成時の標準価格は18万4000円からとなる。

新型LAVIE Pro Mobile 新型LAVIE Pro Mobile(モバイルバッテリーは別売)

LAVIE Pro Mobile(店頭販売モデル)

 新しいLAVIE Pro Mobileは、利用時に目に入らない場所にヒンジや排気口を配置する「ノイズレスデザイン」を始めとするデザイン的な特徴を先代から踏襲しつつ、ボディー両端まで拡大した「Edge to Edgeキーボード」を採用。天板に加えて底板にもカーボン素材を採用することでボディーの丈夫さを向上している。タッチパッドのサイズも大きくなった。

ネイビーブルー 新しいLAVIE Pro Mobile。ネイビーブルーは全機種で用意される共通色となる

 CPUは第10世代Coreプロセッサ(開発コード名:Comet Lake)で、店頭販売モデルでは、エントリーモデルとなる「PM550/SA」がCore i5-10210U(1.6G〜4.2GHz、4コア8スレッド)、中位モデルの「PM750/SA」と最上位モデルの「PM950/SA」がCore i7-10510U(1.8G〜4.9GHz、4コア8スレッド)を搭載している。メインメモリはPM550/SAとPM750/SAが8GB(4GB×2)、PM950/SAが16GB(8GB×2)で、後からの増設や換装はできない。ストレージはPCI Express接続のSSDで、容量はPM550/SAが256GB、PM750/SAとPM950/SAが512GBとなる。

 ディスプレイはフルHD(1920×1080ピクセル)の13.3型IPS液晶で、PM950/SAには電子プライバシーフィルターも搭載している。電子プライバシーフィルターは、手動でオンとオフを切り替えることはもちろんだが、独自の「LAVIEプライバシーフィルター」を使うことで、のぞき込みを検知して自動で有効化することもできる(要設定)。のぞき込みをを警告する「LAVIEプライバシーアラート」も搭載している。

 なお、LAVIEプライバシーフィルターやLAVIEプライバシーアラートはPM550/SAとPM750/SAにも搭載されており、電子プライバシーフィルターの代わりに「画面ぼかし」でのぞき見を抑制できるという。

 画面上部には92万画素のWebカメラを搭載している。このカメラはWindows Helloの顔認証で用いる赤外線(IR)撮影機能を一体化している。バッテリー駆動時間(JEITA 2.0)は、PM550/SAとPM750/SAが約24時間、PM950/SAが約20時間となっている。本体に付属するUSB Power Delivery(USB PD)準拠の65W出力ACアダプターを使うと、1時間で約80%分の容量を充電できる。このACアダプターは従来の65W品よりも薄型化と軽量化がなされているという。

 インタフェース類は、左側にUSB 3.0 Type-C端子、USB 3.1 Type-C端子、microSDスロットを、右側にイヤフォン/マイクコンボジャック、USB 3.1 Type-A端子とHDMI出力端子を備える。USB 3.0 Type-C端子は、USB PDによる電源入力に加え、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応した。これにより、市販の映像出力付きのUSB Type-Cドッキングステーションを活用できるようになる。

 無線LANはWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応し、Wi-Fi 6アクセスポイント(ルーター)と組み合わせることでより高速な通信を実現できる。

 ボディーサイズは約307.2(幅)×216(奥行き)×16.9(PM950/SAの厚さ)または16.7(その他の機種の厚さ)mmで、本体重量は約955g(PM950/SA)または889g(その他の機種)となる。カラーは、全機種共通のネイビーブルーの他、PM550/SAとPM750/SAではクラシックボルドーとフレアゴールドを選択できる。OSはWindows 10 Home(64bit)をプリインストールし、Office Home & Business 2019のライセンスも付属する。

クラシックボルドーフレアゴールド M550/SAとPM750/SAに用意されるクラシックボルドーとフレアゴールド

直販モデル

 直販モデルでは、一部の構成をカスタマイズ可能で、店頭販売モデルにはないオプションも用意されている。主なオプションは以下の通り。

  • Core i5-10210Uの電子プライバシーフィルター付きモデル(メモリは8GB)
  • Core i7-10510Uの電子プライバシーフィルター非搭載モデルでメモリ16GB
  • Windows 10 Pro(64bit)のプリインストール
  • Officeの非搭載、または「Office Personal 2019」の変更
  • 直販限定カラー「メテオグレー」の選択(※1)
  • 「標準バッテリー」の搭載(店頭販売モデルよりも軽量だが容量減少)(※2)
  • 256GBや1TBのSSDの搭載、Optane Memory H10(512GBまたは1TB)の搭載
  • LTE通信モジュールまたは5G通信モジュールの搭載(※3)

(※1)次の構成はメテオグレーのみ選択可:Core i7-10510Uを搭載する電子プライバシーフィルター非搭載構成でメモリを8GBとする構成、電子プライバシーフィルター付きの構成
(※2)電子プライバシーフィルター非搭載構成のみ選択可。バッテリー駆動時間(JEITA 2.0)は約15時間
(※3)5G通信モジュールはCore i7-10510Uの電子プライバシーフィルター付き構成のみ選択可。ただし受注開始は10月以降の予定

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