付属するキーボードユニットは実測値で約285gあり、専用の5ピン端子経由でUSB接続される。キーピッチは約16.5mm、キーストロークが約1.5mmを確保する他、キー配列にクセはなく扱いやすいJIS配列のキーボードは変則的な配置もなく、至ってスタンダードだ。ただ、矢印キーの上下がやや小さく、キートップが隣接している(キーの隙間が少ない)ため慣れるまではミスタッチを誘う。
普段からペン操作のタブレットとして割り切って使い、キーボードユニットは取り外しておくという手もあるだろう。
10.1型の液晶ディスプレイは10点マルチタッチ対応(静電容量方式)で、画面解像度は1280×800ピクセルとなる。このあたりはやや物足りないスペックと思われがちだが、採用するCPUやメモリ容量を考えると、バランスは悪くない。
詳細なテストは別記事に譲るが、実際に使っていてもWebページの閲覧や設定の切り替えなどは思った以上にキビキビと動作し、重たいアプリケーションやマルチタスクであれやこれやという処理を避ければ、至って普通に利用できる。
インタフェースは左側面にまとまっており、カバーを開けるとUSB 2.0(microB)、microHDMI出力、SDXC対応のmicroSDメモリーカード、USB 3.0(Type-C)、3.5mmのヘッドフォン、電源の各端子にアクセス可能だ。
利用する度にカバーを開けるのが面倒で、microHDMI→HDMIやmicroB→USB Type-Aといった端子変換ケーブルやアダプターを別途用意する必要はある一方で、USB Type-C端子を1基備えている(USB Power DeliveryやDisplay Alternate Modeには非対応)のでそれほど不自由はしないだろう。
なお、無線LAN(Intel Wireless-AC 9461)は、IEEE 802.11ac/a/b/g/n(最大433Mbps対応)で、Bluetooth 5.1をサポートする。
前編の本記事ではmouse E10の概要を見てきたが、後編ではベンチマークテストを使ったパフォーマンスのチェックやWindows 11へのアップグレード、便利な使い方などを見ていく予定だ。
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