小中学生、ケータイ利用の実態は調査リポート

» 2010年03月18日 09時00分 公開
[ITmedia]

 バンダイナムコゲームスとネットマイルは3月16日、小・中学生を対象にした携帯電話についてのアンケートの結果を発表した。調査は2月10日から同14日まで実施したもので、有効回答数は560人。

 携帯電話の所有状況は、「携帯電話を持っていないが、持ちたいと思っている」という回答が54.1%、「自分専用のものを持っている」が27.0%となった。男女別で見ると、「携帯電話を持っていないが、持ちたいと思っている」男子は47.9%、女子は56.8%となり、男の子よりも女の子の方が携帯電話を持ちたいという意向が強いことが分かった。学年別では、「自分専用のものを持っている」割合は学年が上がるにつれて増え、小学校中学年・高学年は2割台、中学生では3割を大きく上回った。

 所有している携帯電話のキャリアは、「ドコモ」が全体の44.2%、「KDDI(au)」が31.5%、「ソフトバンクモバイル」が22.7%と並んだ。男女別で見ると、女の子は「ドコモ」と「KDDI(au)」、男の子は「ソフトバンクモバイル」の所有率が高いことが分かった。2009年に実施した同様の調査と比較すると、「KDDI(au)」のみ、回答数が若干増加している。

 携帯電話を持つようになったきっかけを聞くと、「一人で外出することが増えたから(防犯のため)」という回答が全体の38.1%で最多。これに「塾や習い事を始めるようになってから」が27.1%で続いた。男女別で見ると、女子は「一人で外出することが増えたから(防犯のため)」や「塾や習い事を始めるようになってから」が多かったが、男子は女子に比べて「周りの友達が持つようになったから」という回答が多かった。学年別で見ると、「周りの友達が持つようになったから」という回答は、学年が上がるにつれて増加傾向が見られる。なお、2009年の調査と比較すると、「一人で外出することが増えたから(防犯のため)」という回答が一気に増えている。

 携帯電話を持って行く場面について聞くと、「友達だけで出かけるとき」が全体の63.8%、「友達の家に行くとき」が60.5%、「塾や習いごとに行くとき」が53.1%と並んだ。学年別でみると、「親に持って行くように言われたとき」という回答は、学年が上がるにつれて大きく減少しており、親に言われなくても携帯電話を自分で持ち歩くようになることが分かった。

 携帯電話の使用場面は、「誰かと待ち合わせをしているとき」が72.5%と最多で、以下「自宅にいるとき」が53.9%、「友達と遊んでいるとき」が52.7%と続いた。「自宅にいる時」という回答は学年が上がるにつれて増え、また男女別で見ると女子の方が多かった。

 携帯電話のよく使う内蔵機能を聞くと、「メール」が89.3%、「通話」が84.5%、「カメラ」が69.2%で上位を占めた。男女別で見ると、男の子は「ゲーム」、女の子は「カメラ」「スケジュール・時計(アラーム)」「音楽プレーヤー」という回答が多かった。また年齢別に見ると、「ゲーム」と答える割合は学年が上がるにつれて減少した。

 通話やメールの相手については、「学校の友達」が全体の86.1%でもっとも多く、「親」が85.7%でこれに続いた。「学校の友達」「学校以外の友達」の回答を選択する割合は学年が上がるにつれて増えている。また、小学校中学年と小学校高学年・中学校では、「学校の友達」と「親」という回答の割合が逆転。中学生は親よりも学校の友達とコミュニケーションする機会が多く、生活環境が変化していることが分かった。

 使用している、あるいは使用したいコンテンツについては、「待ち受け画面」が75.4%で最多。「デコレーションメール」が58.9%、「着メロ」が58.5%と続いた。男子では「ゲーム」という回答が84.0%と人気が高く、女子では「待ち受け画面」や「デコレーションメール」の回答が多かった。

 なお、使用している、あるいは使用したいコンテンツの中で有料のものについて質問すると、「着メロ」が全体の24.6%、「着うた」と「デコレーションメール」がともに23.1%となった。男子では「ゲーム」が半数近くを占め、女子は「デコレーションメール」や「待ち受け画面」の回答が多く見られた。

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