イー・モバイル、通信速度制御の基準を改定――24時間、300万パケットに

» 2010年06月10日 18時45分 公開
[田中聡,ITmedia]

 イー・モバイルは6月10日、同社のユーザーを対象に2009年10月1日から実施している通信速度制御の基準を改定し、2010年8月24日から運用すると発表した。今回の改定も「帯域制御の運用基準に関するガイドライン」に基づくもの。

 現在は、1カ月で300Gバイト以上の通信をするユーザーを対象に、翌々月1カ月間の通信を制御しているが、改定後は24時間に300万パケット(366Mバイト)以上の通信をするユーザーを対象に、当日21時〜翌日2時の通信を制御する。300万パケットは、約4Mバイトの楽曲を90曲ダウンロードした場合のデータ量に相当する。対象となるサービスは、EMモバイルブロードバンド(データ通信)、EMnet(ケータイ向けWebサービス)、EMチャージ(プリペイドサービス)。

 イー・モバイル広報部は、改定理由について「これまでの1カ月300Gバイトが他社に比べて基準が緩かったことに加え、加入者の増加も関係している。また、一部のユーザーが回線を占有することで、ほかのユーザーの通信速度が落ちるといった不公平な状況が生まれていたので、通信の品質と公平性を向上させるために基準を改定した」と説明。制御の対象ユーザーには通信速度を下げる措置を取るが、通信の切断は行わない。

 なお、通信制御の基準は、今後の通信品質の状況によって変更される可能性がある。

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