日本通信が決算発表 SIM販売の好調で増収増益

» 2011年08月03日 08時00分 公開
[ITmedia]

 日本通信は8月2日、2011年度第1四半期(4〜6月)の決算を発表した。売上高は前年同期比30.4%増の9億5400万円、営業利益は前年同期が1億7500万円の赤字だったのに対して6600万円の黒字となった。また、繰延税金資産の計上により、通期の純利益予想を3億2800万円から4億7800万円に上方修正した。

 第1四半期ではSIMカード製品の販売が順調に推移し、通信サービス売上は前四半期比14%増の6億8000万円となった。4月からSIMロック解除の取り組みが始まったことで、「SIM市場」が本格的に立ち上がりつつあるとしている。また、同社のSIMが使える端末が急速に増えていることも業績を後押ししたとみる。

 一方でハードウェア販売は東日本大震災以降に伸び悩み、前四半期比40%減の1億5200万円となった。震災後の購買意欲の減退や、同社のSIMが利用できる端末をすでに持っているユーザーが増えていることなどが影響した可能性があるという。

 イオンリテールとの協業で進めるイオン店舗でのSIM販売は「当初の想定を上回る実績で推移している」が、200店舗を超える全国展開を始めたのは7月からであり、業績への本格的な影響は第2四半期からになるとした。

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