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» 2012年05月14日 20時31分 UPDATE

海外モバイルニュースピックアップ:「最高のスマートフォンはLumia 900」――Siri、ライバルを褒める

海外のモバイル系ニュースを短信でお伝えします。今日のトピックは、Siriの爆弾発言、スマホを操作できるスキー用ストック、「Project Glass」のライバル、巨大QRコードでネットショッピングに対抗するショッピングセンター、など。

[中野恵美子,ITmedia]

「最高のスマートフォンはLumia 900」――Siri、ライバルを褒める

 iPhoneのSiriに「これまでで最高のスマートフォンは?」と質問すると、「Nokia Lumia 900」と回答することが、The Next Webなどで紹介されている(震源地はWMPoweruserのようだ)。この回答は、NokiaやMicrosoftのファンを喜ばせたり、面白がらせたりしているが、原因はSiriが質問応答システム「Wolfram Alpha」を使用していることにあるという。このシステムはWeb上にあるユーザーのレビューをベースにしており、米国でのLumia 900の満足度が極めて高いことから、こうした結果が得られたとみられる。

 この件については、Guardianにまで記事が掲載されている。これによると、Wolfram AlphaはBest Buyサイトのデータを利用しているが、どうも最新の情報を使用していないようだという。Wolfram Alphaで「what's the best cellphone ever」などと検索するとLumia 900が評価5と満点表示されるのだが、そのページからリンクしているBest Buyを見ると、現在、評価は4.5になっている(レビュアーの数もWAの表示は4人、引用元のBBは20人)。

 とはいうものの、最新のレビューを見ると5月11日にズラズラっと投稿が並んでおり、これはまさしく「Nokia Lumia 900がベストだとSiriがいってるよ」と話題になった当日。現在のレートもちょっとあてにならないし、それ以前の記事ももしかしたらそれほど信頼性はないのかもしれないと、同記事は指摘している。

 レビューサイトでは、“マーケティング目的で良いレビューを大量に投稿する”といったことも可能なだけに、Siriに「最高の○○は何?」と聞いても、事実に基づいた回答が戻って来ないこともおおいにあり得る。この騒動で、「レビューは必ずしもあてにならない」と考える人が(少なくともAppleファンの中には)増えそうだ。

なぜ、iPadにSiriが搭載されないのか? 続編記事が公開

 Siriといえば、以前、「新しいiPadには、なぜSiriが搭載されないのか?」という疑問を提示し、近日中にいくつかの推測を記事にするとしていたBusiness Insiderが、ようやく続編記事を公開した。といっても、TechCrunchに掲載されているMG SieglerさんのiOS 6に関する記事を紹介しているだけなのだが。

 TechCrunchの記事によれば現在、「Siri for iPad」がついに登場する、という噂が浮上している模様。これまでiPadに搭載されなかったのは、どうやら主としてUIの問題だったらしく、現在Siri for iPadのUIに取り組んでいるとみられる。だとすると、iOS 6では登場するかも……。そしたらぜひとも「what's the best tablet ever」と聞いてみたいものです。

スマホを操作できるスキー用ストック

Photo スマホ対応ストック「Neva」

 Mashableで、ちょっとおバカなKickstarterプロジェクトが紹介されているスキー中にスマートフォンを操作できるストックだ。

 ソルトレークシティのAnthony Grieselさんによるプロジェクトで、指でスワイプすることで電話に応答したり、メッセージを読んだりといったことができるそうだ。現在、このスマートストック(?)「Neva」を商品化すべく、資金調達サイトKickstarterで出資者を募っており、10万ドルの目標額目指して奮闘中。既に1万ドル集まっている。

 同ストックはiPhone、Androidに対応しており、ディスプレイ、Bluetoothアダプタ、チャージ可能なバッテリーなどを装備している。ディスプレイはストックの握り上部にあり、小さいものの、なかなか見やすそうだ。使用方法は、プロジェクトページの動画をご覧下さい。Nevaは150ドル以上の出資で入手できる。

Googleの「Project Glass」にライバル登場?

 SlashGearが、Googleの「Project Glass」のライバルを紹介している。ドイツのFraunhoferによるプロジェクトで、ナビゲーションに目を使うという技術だ。

 この技術が最初にお目見えしたのは2009年。ディスプレイピクセルの間に、カメラピクセルが埋め込まれた有機ELパネルを使用することで、ユーザーがディスプレイを見るだけでなく、ディスプレイ側がユーザーの目をトラッキングすることを可能にした。解像度は低かったがアイトラッキングには十分で、ウェアラブルコンピューティングのナビゲーションが可能になったという。

 Fraunhoferは、何度か解像度を上げながらプロトタイプを作成しており、6月にボストンで開催される「SID Display Week 2012」で、新たな評価用キットを公開する予定としている。

 なお、2011年10月に、ビデオアイウェアやパーソナルディスプレイ機器のメーカーVuzixが、同社のヘッドマウント式コンピューティング製品の計画について語った際、Fraunhoferの名前を挙げている。同社社長兼CEOのPaul Travers氏はその時、同社の技術をNokiaのEPE(Exit Pupil Expanding)技術と統合し、Fraunhoferなどのパートナーと協働することで、映画やSFの中に登場するような未来型アイウェアを提供できるのではないか、と語ったという。Fraunhoferの技術を採用した製品の登場は、それほど先のことではないかもしれない。

巨大QRコードでオンラインショッピングに対抗

 オーストラリアのショッピングセンター「メルボルンセントラル」がオンラインショッピングに対抗するため、スマートフォンを活用した施策を開始したことを、Herald Sunが報じている。

 メルボルンセントラルが開始したのは、全長28メートルの巨大な看板にスキャン可能なQRコードを掲載するというサービス。コードを読み取ると、利用者はセンター内のさまざまなショップの特別割引を受けることができるほか、販売製品の詳細情報などもチェックできるという。こうした誘導が買い物客の呼び込みに役立つと、同センターのジェネラルマネージャーJustin Shannonさんは期待を寄せている。

押し入った店でFacebookにログインで御用

 あまりにもおバカな強盗の話を、Gizmodoが紹介している。何と、強盗に入った先のインターネットカフェで、Facebookにログインしてしまったというのだ。

 コロンビアの新聞El Tiempoが報じたこの事件、2人組の男が客を装って入店し、2台のコンピュータを借りた後、料金を支払う際に拳銃を突きつけて売り上げをかっさらった――というもの。ところが、「決行」前にコンピュータをいじっている時、強盗の1人が自分のFacebookアカウントをチェックした上、そのままにして逃走したため、警察によってあっけなく逮捕されてしまった。

ブラックキャブで世界を放浪

 Facebookにログインしたおバカ泥棒以上に、とてつもないおバカな人たち(これは褒めてます)をDaily Mailが紹介している。ロンドン名物のブラックキャブに乗り、15カ月かけて50カ国を旅したという、素敵な三馬鹿トリオだ。彼らを援助したのは、スマートフォンアプリ「Get Taxi」を提供するGet Taxi UK(映像アリ)。

 Paul Archerさん、Leigh Purnellさん、Johno Ellisonさんという20代の3人組は、大学時代からの友達で、1500ポンドの愛車「Hannah」に乗り組み、15カ月前にロンドンを出発。アメリカやヨーロッパ、アジアなどを周遊し、途中、エベレストにまで赴いた。タクシー料金に換算すると8万ポンド以上になるという。

 4万3000マイルに渡る冒険の途上には、モスクワで逮捕されたり、イランでスパイ容疑を受けて拘留されたりと大変な目にもあったそうだが、無事ゴールのコベントガーデンに到着し、タクシーによる最長の世界旅行としてギネスの審査を受けている。現在の世界記録保持者は英国人のJeremy Levineさん、Mark Aylettさん、スペイン人のCarlos Arreseさんの3人で、記録は距離にして2万1691マイル、タクシー料金では4万210ポンドだそうだ。

 そもそもの旅の目的は、英国赤十字のため2万ポンドの募金を募ることにあったが、目標額には5000ポンド足りなかった。スマートフォンアプリ「Get Taxi」の提供元Get Taxi UKがそれを聞き、足りない分を負担してくれたという。また同社はガソリンやGPSトラッキング・システムなども提供し、彼らを援助している。同社CEOのNeil Fullmanさんは、彼らを援助できて誇りに思うと語っている。

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