地震や津波の危険を伝える通信モジュール、ドコモから

» 2012年10月01日 19時09分 公開
[ITmedia]
Photo エリアメールに対応した「UM03-KO」

 NTTドコモは、緊急地震速報と津波警報、災害・避難情報の配信に対応する通信モジュール「UM03-KO」を開発した。

 通信モジュールは、通信機能を備えた製品を開発する際に使われるもので、フォトフレームやカーナビ、ガスや電力の遠隔検針用機器、自動販売機などに採用されている。

 今回、新たに開発されたモジュールは、パケット通信機能や音声通話機能に加え、災害情報や非難情報をプッシュ配信する「エリアメール」に対応。この機能を利用することで、例えば災害が起こったときに注意喚起のメッセージを表示し、警告音を鳴らすような電光掲示板の開発が可能になる。

 UM03-KOは位置情報の測位(GPS測位、基地局測位に対応)にも対応し、車両の運行管理や建設機器の位置確認などにも活用できる。通信速度も下り7.2Mbps、上り5.7Mbpsに高速化され、遠隔監視やデジタルサイネージなどで利用する際の利便性が向上するという。

 なお、機器への組み込みやすさの向上とコスト削減を視野に入れた開発を行っており、モジュールにアプリケーションの実行環境を搭載。モジュールと連携する機器の動作を制御するCPUや、アプリケーションを記録するためのメモリを外部に搭載することなく、機器の開発を行えるようにした。

 サイズは約36.5ミリ×約49.1ミリ×約3.6ミリ(幅×奥行き×高さ)、重さ約11グラム。通信機能はFOMAパケット通信(FOMAハイスピード対応)、FOMA音声通話、SMS(ショートメッセージ)に対応する。なお、位置測位機能の利用にあたっては、別売のGPSボードが必要。

 NTTドコモはこのモジュールを2013年の1〜3月をめどに発売する予定。なお、10月2日に開幕するIT・家電製品の総合展示会「CEATEC 2012」(千葉・幕張メッセ)の特別展示「Smart Mobility Innovation 2012」内で参考出展する。

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