「iPad mini」「Google Nexus 7」「Kindle Fire HD」など、2012年後半に登場した最新タブレットの人気ぶりが予感させるように、2013年はタブレット市場の成長が本格化する年になりそうだ。調査会社によると、タブレットの出荷台数は2013年に64%増で成長し、ついにノートPCを上回る見込みだという。
調査会社のNPD DisplaySearch(NPD Group傘下)が1月7日に発表した四半期ごとの予測リポート「Quarterly Mobile PC Shipment and Forecast Report」によると、2013年の予想出荷台数はタブレットが2億4000万台、ノートPCが2億700万台になるという。
タブレット市場はこれまでAppleがほぼ独占してきたが、今年は多様化が進むと予測。ディスプレイサイズは7〜8インチのものが45%(1億800万台)を占めて主流になり、iPadに代表される9.7インチディスプレイの端末(17%、4100万台)に取って代わるという。ベンダーも多様化が進み、市場の高い需要に支えられて、大手も中小規模のベンダーも出荷台数を伸ばすとみる。
地域別のタブレット出荷台数は北米市場がリードするとみられ、出荷台数8500万台で全体の35%を占めると予測。次いで、6500万台の出荷が見込まれる中国(シェア27%)が欧州・中東・アフリカ(EMEA)を上回る見込みだという。なお、タブレットは、北米と中国の両方でノートPCの出荷台数を上回ると予測している。
同社は2012年7月の予測リポートでは、2016年にタブレットとノートPCの出荷台数が逆転すると予想していたが、この半年で予想が一気に3年短縮されたことになる。
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